「早く戦争を終わらせるために」7歳少女が貯金寄付(2022年4月2日)

「早く戦争を終わらせるために」7歳少女が貯金寄付(2022年4月2日)

「早く戦争を終わらせるために」7歳少女が貯金寄付(2022年4月2日)

ロシア軍への反転攻勢が続くウクライナ軍。奪還した地域の現状は。
「戦争終結を願う」7歳少女が始めた寄付とは。

兵士が砲弾に書いていたのは被害に遭った地名や「復讐」の文字です。
ウクライナ軍は今月1日、首都キーウ近郊で15の村を奪還したと発表しました。
しかし、奪還した地域でも、未だに砲撃が続いています。

キーウ近郊のイルピンでは200~300人の市民が殺害されたとの発表もありました。
(イルピンの住民)『首や腕も負傷しました。マンションには2人の遺体があり、持ち出してくれる人は誰もいません』

路上では遺体の回収が始まっています。
(記者)『多くの遺体が外に放置されているので、遺体を回収するためにチームが街で動いています』

戦争の長期化に、ストレスを抱える人も増えているようです。
キーウの駅構内には心臓検診センターが開設されました。

(検診を受けた赤十字のスタッフ)
『この数日間は時々心臓が痛かった。ストレスのせいだと思います』

(医師)
『普段なら休むことをお勧めしているが、今はこの悪夢が終わることを願うしかない』

ロシア軍の包囲が続く、第二の都市・ハルキウの周辺でも、ウクライナ軍が奪還した地域がありました。

(記者)
『ウクライナ軍が奪った戦車を運んでいるところです。これはハルキウに通じる大通りです。ウクライナ軍によると、ロシアの侵略者たちはこのあたりを拠点に民間の車を銃撃していたと言います』

(ハルキウ近郊の住民)
『きのう、ウクライナ軍の車両を見て、言葉にならないくらい嬉しかった。丸一日ここに立って「ありがとう」と伝えた』

ハルキウ攻防の最前線。兵士たちはこの拠点で1カ月以上も攻撃に耐えていました。

(ハルキウのウクライナ兵)
Qみんな元気ですか?『最高です。誰よりも元気だよ』
Q攻撃は激しい?『そうだね。でも、もっと激しく反撃しているよ』

一方で、支援物資の運搬などを担う車が危険にさらされている状況は変わりません。

(運転中に砲撃に巻き込まれた市民)『女性を救急センターまで運ぼうとしていたが、すぐに爆発があった。今も右耳が聞こえません』

ウクライナ北東部・スムイ。奪還に成功した地域では、住民たちが立ち尽くしていました。

(スムイ郊外の住民)『人道支援を待っています』

久しぶりに自宅に戻った人たちは・・・
(スムイ郊外の住民)『彼ら(ロシア軍)は家の中を全部散らかして、タブレットやネックレスなどを盗んだ。車も壊されました』

一方でロシア軍は、車両や大量の砲弾を放置。街の景色は、この1カ月間で色を失ったように変わってしまいました。

こうした状況の中、注目を集めているのが7歳のバーバラさんです。

(バーバラさん・7歳)『早く戦争を終わらせるために、軍人に寄付することにしました』
「iPhoneを買うために貯金していたお金で、防弾チョッキを買って寄付したい」と母親に伝えたといいます。

(バーバラさんの母親)『「ママ、貯金箱ちょうだい」と言われた時、一切驚きませんでした。バーバラにとって初めての人助けではなく、普段からそのような子なんです』

貯金が足りない分は、路上で花を販売したり、花の絵を描いて販売するなどして補充。その結果、2つの防弾チョッキを寄付することができました。すると・・・
(店員)『あなたの夢を叶えたい。iPhoneをどうぞ』
周囲の大人たちがiPhoneをプレゼント。バーバラさんは今後も、防弾チョッキの寄付を続ける予定です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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