北朝鮮“新型ICBM”発射映像公開 多弾頭搭載の脅威とは【news23】

北朝鮮“新型ICBM”発射映像公開 多弾頭搭載の脅威とは【news23】

北朝鮮“新型ICBM”発射映像公開 多弾頭搭載の脅威とは【news23】

北朝鮮のメディアは、24日の新型ICBM=大陸間弾道ミサイル「火星17型」の発射実験を金正恩総書記が視察したと報じ、映像を公開しました。「火星17型」の脅威について専門家は、より多くの弾頭を搭載できる点にあると指摘します。

ミサイルの格納庫から出てきた北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記。スローがかかった映像と勇ましいBGMが流れる中、金総書記は時計を確認し、サングラスを外しました。

これは、北朝鮮の朝鮮中央テレビできょう(25日)午後、放送された新型のICBM=大陸間弾道ミサイル「火星17型」の発射実験とされる映像です。

「3 2 1 発射」

轟音を響かせ、発射されたミサイル。朝鮮中央テレビは、高度6200キロ余りに達し、およそ67分かけて、1090キロを飛行。「開発は成功した」と伝えています。一連の映像は、きのう(24日)、北海道沖のEEZ=排他的経済水域内に落下したミサイルを指すとみられます。 

成功を喜ぶ金総書記は・・・。

金正恩総書記
「新しい戦略兵器の出現は、全世界に我々の戦略武力の威力を、今一度はっきり認識させることになる」

このように強調した上で、「強大な軍事技術力を整え、アメリカ帝国主義との長期的な対決を徹底して準備していく」とも語ったといいます。

岸信夫防衛相
「今般のICBM級弾道ミサイルの発射は、これまでの一連の発射とは次元の異なる深刻な脅威」

岸防衛大臣は、アメリカ全土が射程となる認識を示しました。

軍事ジャーナリストの黒井氏は、「火星17型」の脅威についてより多くの弾頭を搭載できる点にあると指摘します。

軍事ジャーナリスト 黒井文太郎氏
「おそらく、より重い弾頭を運べるミサイル。1つのミサイルに複数の弾頭が入っていて 、複数の場所を同時に攻撃できる。やられる側はいっぺんに複数の核弾頭と、おそらくデコイという“おとり”。本物じゃない弾頭も混ざる。そういった複数のものを同時に対処しなきゃいけない。それだけ大変なことになる」

今後、懸念されるのは、日本列島を越えるミサイルの発射や核実験の再開など、北朝鮮の行動がエスカレートすることです。

松野博一官房長官
「(北朝鮮は)核弾道ミサイル開発の活動を継続する姿勢を、依然として崩していない。さらなる挑発行動に出る可能性も考えられる」

一方、韓国政府は北朝鮮が「火星17型」の発射に成功したと主張していることについて、「事実ではない可能性がある」とみて、分析を進めています。公開された写真から確認される天候の状況と、発射場所とされる首都・平壌(ピョンヤン)の天候が違う可能性があるということです。
(25日23:50)

#新型ICBM #北朝鮮 #ミサイル #火星17型

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