八街市5人死傷事故で懲役14年判決 秋から白ナンバーでも飲酒検査義務づけ

八街市5人死傷事故で懲役14年判決 秋から白ナンバーでも飲酒検査義務づけ

八街市5人死傷事故で懲役14年判決 秋から白ナンバーでも飲酒検査義務づけ

千葉県八街市で小学生5人が死傷した事故の裁判で、飲酒運転をしていた男に懲役14年の判決が言い渡されました。事故を受け、法律も強化されますが、どうすれば飲酒運転をなくすことができるのでしょうか?

トラック運転手の梅沢洋被告(61)は去年6月、千葉県八街市で酒を飲んだ状態でトラックを居眠り運転し、下校途中の児童5人を死傷させた危険運転致死傷の罪に問われています。事故前から梅沢被告の飲酒運転が常態化していたことが明らかになっていたこの裁判。きょう、千葉地裁は懲役14年の判決を言い渡しました。

どうすれば飲酒運転をなくすことができるのか。

こちらの運送会社では、運転前と後のアルコール検査はもちろんのこと。

中村産業 吉田義孝課長
「いまドライバーが見ている画像です。もし何か問題があったときでも、すぐこちら側でも確認できる」

ドライブレコーダーの映像を24時間、会社側がリアルタイムで監視し、安全に運転しているかを確認しています。

また、法改正の動きもありました。

事故当時、梅沢被告が乗っていたのは自社製品を運ぶような「白ナンバー」の車。有料で人や物を運ぶ「緑ナンバー」の車には運転手の飲酒検査が義務づけられていたのに対し、これまで「白ナンバー」にはこの義務がありませんでした。

今回の八街市の事故を受けて法律が改正され、今年10月からは白ナンバーでも飲酒検査が義務付けられます。

1999年に東名高速で飲酒運転のトラックが一家4人が乗る車に追突し、幼い2人の姉妹が死亡した事故。その両親である井上さん夫婦もこの裁判を傍聴してきました。井上さん夫婦は、法律を変えるのはもちろんのこと、車を扱うすべての人や会社が、命を守るために意識を変える必要があると強調します。

99年の東名高速飲酒運転事故の遺族 井上郁美さん
「やっぱり法律で言われてるからやらないといけないってそういうふうなことではなくて、世の中の全ての業務で車を使う会社が、ひとごとではなくて自分のこととして、襟を正してほしいというふうに思います」
(25日16:44)

TBS NEWSカテゴリの最新記事