拉致された市長「ロシア兵士9人と交換」 侵攻から1カ月・・・マリウポリ“陥落の危機”【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年3月24日)

拉致された市長「ロシア兵士9人と交換」 侵攻から1カ月・・・マリウポリ“陥落の危機”【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年3月24日)

拉致された市長「ロシア兵士9人と交換」 侵攻から1カ月・・・マリウポリ“陥落の危機”【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年3月24日)

CNNが報じた首都郊外の銃撃戦では、ウクライナ軍がロケット砲などで徹底抗戦を続けています。ロシアが侵攻を始めてから、24日で1カ月になりました。南東部のマリウポリでは、電気や水道が絶たれて、市民の危機が深刻化しています。

■キエフ近郊銃撃戦・・・“ロケット砲”発射

 銃声が鳴り響くなかを駆け抜けてくるウクライナの兵士。CNNはキエフ近郊の戦闘の様子として伝えています。

 首都キエフを守るために、ロシア軍に激しく抵抗するウクライナの部隊。数人の兵士が発砲し、そして、奥には大きな筒のような兵器を持つ兵士がいます。

 専門家によると、“対戦車ロケット砲”だといいます。

 その兵士は走って、カメラのほうへやってくると、砲弾を受け取り、セットします。すると、銃弾が飛び交う前線へ進んでいき、再びロケット砲を打ち込みます。

 再びカメラのほうへと戻り、砲弾をセットすると、今度はカメラの目の前で・・・。撮影者も吹き飛ばされ、その衝撃の強さを物語っています。

 画面奥には、黒い煙が上がっています。

■機体は旧型も・・・戦術練り3人で24機撃退

 ウクライナ軍の必死の抵抗は、地上だけではありません。

 CNNが報じた上空で訓練をするウクライナ空軍の映像では、ウクライナの戦闘機から何発もミサイルが発射されています。

 ウクライナのパイロットによると、機体自体は旧型のものだといいますが、戦術が練られているため、効果的にロシア軍の戦闘機を追い払うことに成功しているといいます。

 ウクライナ人パイロット3人によって、24機のロシア軍戦闘機を撃退したといい、ウクライナのパイロットは「ロシア軍は恐れをなして、キエフの空に近付けないのではないか」と自信をみせていました。

■死と隣り合わせ・・・命落とす消防隊員も

 こう着状態が続くキエフ市内は、連日ロシア軍のミサイル攻撃にさらされています。

 砲撃を受けた場所には、丸焦げとなっている車や、別の場所では、おびただしい数の銃弾が撃ち込まれている車もあります。

 キエフ市内では23日も、至る所で火の手が上がっていました。

 そんななか、消火活動中に銃声が響き、ホースを手にしながら、身を伏せる消防隊員。消火活動も、死と隣り合わせの状況です。

 命を落とす消防隊員も少なくありません。

 死亡した消防士の妻:「私は、夫を誇りに思っています。彼は、本当にヒーローです」

 第2の都市ハリコフでは、救助活動中にロシア軍の攻撃に遭い、死亡した消防隊員の葬儀が行なわれました。

 涙で最後の別れをする妻と、同僚たち。隊員には、6歳になる息子がいたといいます。

■マリウポリ“陥落の危機”・・・3000人超犠牲

 町全体が破壊され、廃墟と化した光景。23日にウクライナ軍が公開した南東部の都市・マリウポリの映像では、攻撃を受けた後なのか、建物から煙が立ち上っています。

 映像を確認すると、画面右側に海が見え、左側には大きな黒煙が立ち上っています。建物はかろうじて形をとどめ、至る所で焼け焦げたような跡が確認できます。

 ウクライナの港湾都市・マリウポリでは、ロシアによる侵攻が始まる前は、住民たちが浜辺でピクニックや散歩などを楽しみ、クリスマスシーズンには、美しいイルミネーションで彩られていました。

 しかし、ロシア軍による連日の攻撃で、一面焼け野原になりました。

 これまでに、市民3000人以上が犠牲となり、町のインフラの9割が破壊されているといいます。

 地下壕(ごう)で避難生活する市民:「家は破壊され、すべてが破壊されました。地下壕から、どこに行けばいいのでしょうか。1週間後には、何もなくなります。食べ物もなくなり、どうしたらいいでしょうか」

 水や電気もなく、町に取り残された10万人以上が“非人道的状況”にあるというマリウポリ。それでも、ロシア側からの投降勧告を拒否しているといいます。

■拉致された市長 ロシア兵士9人と交換

 「私は、9人のロシア兵士と交換されました」と語るのは、11日に武装した集団に頭から袋をかぶせられて拉致された、ウクライナ南部・メリトポリ市のイバン・フェドロフ市長です。

 イバン・フェドロフ市長:「確実に言えるのは、ロシアからウクライナへ平和の市民を殺しに来た18歳から20歳くらいの兵士だった」

 フェドロフ市長は、ウクライナ側の捕虜となっていたロシア兵9人との交換で、16日に解放されました。

 海外メディアによると、およそ15万人のメリトポリ市民のうち、半数以上が町からいなくなったといいます。

 イバン・フェドロフ市長:「この先、人道的な大惨事が待っている。大惨事は、メリトポリで食料がほとんど無くなってしまったためで、すべて医薬品の配送に大きな問題がある」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年3月24日放送分より)

[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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