タリバンが女子教育再開を撤回 一部生徒は登校後に帰宅命令
イスラム主義組織タリバンが実権を握ったアフガニスタンで、女子生徒の中等教育の再開が発表されていたため一部の生徒が登校しました。しかし、タリバンが突如、方針を撤回し女子生徒らは家に帰されました。
タリバンは去年12月、イギリスBBCなどの取材に対し、日本の中学・高校にあたる中等教育について女子生徒も首都カブールなど一部で許可するとしていました。
AFP通信などによりますと新学期の始まりとなる23日朝、カブールの高校には数百人の女子生徒が登校。
しかしその直後、タリバンが女子校については再び閉鎖すると決定し、女子生徒は帰宅を命じられました。
タリバン政府の教育省は方針撤回の理由を明らかにせず、再開の時期について未定とし、「イスラム法に従い決定する」としています。
国連のグテーレス事務総長は声明を出し、「アフガニスタンにとって深い失望と深刻な損失だ。教育の拒否は教育を受ける女性の権利を侵害するだけでなく、アフガニスタンの女性がもたらす貢献の面でも国の将来を危うくする」と非難しました。
女子教育の許可は事実上、タリバンの政府が国際社会から承認を得る一つの条件となっていて、今回の決定については各国からの批判や懸念の声が上がりそうです。
(24日06:48)
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