謝罪の言葉なし 東名“あおり運転”やり直し裁判で(2022年3月18日)
「危険な運転はしていない」。5年前に起きた東名あおり運転事件のやり直し裁判。4年経った今回は謝罪の言葉が消えました。
あのあおり運転から5年。短髪、黒のスーツ姿で証言台に立った被告は、裁判員の質問に対しこう答えました。
裁判官:「事故に対しての責任は?」
石橋被告:「責任があるかないか分かりません」
そして、こう話しました
裁判官:「自分の運転を振り返るとどう思いますか?」
石橋被告:「特に自分は危険な運転はしてないけん、なんも思ってないです」
改めて「危険な運転はしていない」と強調しました。
神奈川県の東名高速であおり運転の末、萩山嘉久さんと妻の友香さんを死なせるなどした罪に問われている石橋和歩被告(30)のやり直し裁判。
18日午後1時から被告人質問が行われ、あおり運転に至る経緯を説明しました。
検察官:「追い付くまで何キロで走ったか覚えていますか?」
石橋被告:「覚えてないです」
検察官:「追い付いた時間は?」
石橋被告:「覚えてないです」
検察官:「思い出す努力はしたんですか?」
石橋被告:「したと思います」
検察官:「それでこれですか?」
石橋被告:「はい」
時にモニターを使い、手書きで位置関係を説明するなど終始、淡々と質問に答えていました。
裁判官:「『邪魔だボケ』と言われ、どこにカチンときたか?」
石橋被告:「邪魔だけならいいけどボケと言われたら誰でもカチンとくると思います」
4年前には涙を見せ、遺族への謝罪の言葉を口にしていた石橋被告。今回は・・・。
弁護士:「遺族とかに言っておきたいことは?」
石橋被告:「・・・(15秒ほど沈黙)」
弁護士:「今、現時点で遺族と被害者にどのようなこと考えますか?」
石橋被告:「2人が亡くなったこと、大変と思います」
直接、謝罪の言葉はありませんでした。
次の裁判は今月30日。判決の日程は決まっていません。
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