市長を相次ぎ“拉致”・・・ロシア制圧都市で住民投票計画か(2022年3月14日)

市長を相次ぎ“拉致”・・・ロシア制圧都市で住民投票計画か(2022年3月14日)

市長を相次ぎ“拉致”・・・ロシア制圧都市で住民投票計画か(2022年3月14日)

 ロシアが最初に制圧を発表した主要都市ウクライナ南部のヘルソン。

 大勢の市民によるロシアに対する抗議デモが起きました。

 ロシア兵による威嚇射撃とみられる発砲音も聞こえますがデモが続きます。

 そのヘルソンについてゼレンスキー大統領はロシアが不穏な動きを見せていると警鐘を鳴らしました。

 ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「侵略者はヘルソン州で悪質な『疑似共和国』をつくろうとしています。ドネツクやルガンスクと同じように実体のない『ヘルソン人民共和国』の樹立をたくらんでいます」

 2014年、ウクライナ東部の親ロシア派勢力は独立の是非を問う住民投票で承認されたとしてドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国を名乗っているほか、クリミア半島も住民投票を経て一方的にロシアが併合。

 正統性の乏しい住民投票はいずれもロシアにとって都合の良い結果となっています。

 ウクライナ、クレバ外相:「住民投票を実施すれば、ロシアには厳しい制裁が待っているはずだ。ヘルソンはこれからもずっとウクライナである」

 ウクライナのクレバ外相はヘルソン州に隣接するザポリージャ州で相次いで市長が拉致されているとロシアのテロ行為を強く非難しています。

 11日、メリトポリのフェドロフ市長が武装グループに拘束されたのに続き13日にはドニプロルドネのマツエフ市長も拘束されたということです。

 ウクライナ側はいずれもロシア軍が拉致したとしています。

 そのメリトポリでは市長を代行する立場に親ロシア派のダニルチェンコ氏が就任。

 市長を代行する立場、ダニルチェンコ氏:「信頼できる情報が非常に不足していますので、きょうからメリトポリとメリトポリ地区ではロシアのテレビ放送を開始します」

 一部メディアはロシア側がダニルチェンコ氏を擁立したと報じています。

 相次ぐ市長の拘束について専門家は・・・。

 ロシア情勢に詳しい筑波大学・中村逸郎教授:「なかなかゼレンスキー大統領の身柄拘束というところまでいかないので、地方政府の要人の身柄を拘束すると。単に軍事的な侵攻で成功しただけではなくて、(地方に)親ロシア政権を作って、政治的な成果として見せたいというところに実はプーチン大統領の焦りがあるのではないかと思っています」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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