【解説】フジテレビ”お台場の変” 港前社長・大多元専務に50億円損賠訴訟 中居・日枝氏どうなる?

【解説】フジテレビ”お台場の変” 港前社長・大多元専務に50億円損賠訴訟 中居・日枝氏どうなる?

【解説】フジテレビ”お台場の変” 港前社長・大多元専務に50億円損賠訴訟 中居・日枝氏どうなる?

フジテレビが、中居正広さんと元女性アナウンサーとのトラブルをめぐる問題で、50億円の損害賠償を求めて港浩一前社長らを提訴しました。

(中谷しのぶ キャスター)
 50億円の損害賠償請求ということで、気になる点を挙げています 。

 なぜ50億円を請求なのか?そして裁判の行方はどうなるのか? 中居氏・日枝氏も提訴するのか?という点なんですが、きょうはスタジオに嵩原安三郎弁護士もいらっしゃいますので、詳しく聞いていきます。

■これまでの経緯は?なぜ50億円請求?

 (中谷しのぶ キャスター)
 最初のなぜ50億円なのかという点ですが、まず経緯です。

 フジテレビは、損害額 約453億円の一部として、50億円をということになります。損害額が拡大すれば、請求額を増やす可能性も示唆しているということです。

 というのも、背景には会社の業績に影響が出ているからです。
 昨年度の最終損益としては、約200億円を超える赤字。今年度でも約127億円の赤字。今年度の業績予想が、広告収入の伸び悩みなどで下方修正されるということで、かなり大きな影響が出ているわけです。

 嵩原さん、この50億円の意味合いを教えていただけますか?

 (嵩原安三郎 弁護士)
 個人から取るのか、あるいは保険から出るのかはさておき、実際には、別に50億請求する必要はなくて、 例えば1000万円ぐらいで様子を見て、裁判所が「これは50億の損害賠償が認められます」といった段階でポンと増やすということもできるんです。
 
 ところが、それをスポンサー・株主・視聴者が見たときにどう思うのか。
「フジテレビ本気じゃないんだ」と見えてしまいます。本気を示すための金額は、どれぐらいになるのかと考えて、とはいえ453億円を請求すると、とんでもない手数料になるので裁判所に出すのが。それで悩んで50億円。100億はちょっと多いよね、1億円は少ないよね。 間を取って50億円、まあそういう見え方として考えた金額だと思います。

 (中谷しのぶ キャスター)
 今、手数料という話がありましたけれども、それ額によって決まっているんです。 こういった額があって、この中だったら50億円が妥当じゃないかいうことですか?

 (嵩原安三郎 弁護士)
 これはもちろん裁判所に出すだけの費用なので、弁護士費用は別です。 裁判所に裁判してくださいというためだけに出すものです。ですから、もう納めている。これを例えばじゃあ100億円にすると倍とになっていくので、そことの兼ね合いを考えて、1000万円ならフジの本気を示すケースとして、妥当なんじゃないかということまで考えて決めた金額じゃないかなと思います。

 今の上場企業は、まず株主、そしてスポンサー、視聴者に向けた本気度を示すと考えた時には50億円。

 ですから、例えば「1億円で様子みます」と言ったら、皆さん「えっ?」と思いませんか?そういう意味での金額です。

 (中谷しのぶ キャスター)
 先ほど、損害額が増大すれば金額を増やす可能性があるという話がありましたが、50億円からさらに増やす可能性もある?

 (嵩原安三郎 弁護士)
 そうです、裁判所はこれ一部請求というんですけども、裁判所がそこでも50億円の範囲でしか話しませんから、でもやっていくうちに100億円って示唆をすることがあって、それならボンと増やしましょうということは、こういう裁判でよくあります。一部請求です。

 (中谷しのぶ キャスター)
 払えないとなると、どうなるんですか?

 (嵩原安三郎 弁護士)
 『役員賠償保険』というのは、通常加入しているだろうと思います。
 これは保険があって、保険は上限はありますから、よく言うのは9億円~40億円ぐらいまでの範囲。保険会社によって違いますが、入っているのではないかと言われています。

■裁判の行方は?

 (中谷しのぶ キャスター)
 2点目です。『裁判の行方』どうなるのかですが、嵩原さんどう予想されますか?

 (嵩原安三郎 弁護士)
 この裁判、皆さんから見ると、「このお二人のやり方ってやっぱり良くなかったよね」と、「体制悪かったよね、しかも損があるよね、これがあったから損があるんだから」と考えると思うんですけど、裁判でそこまで簡単に考えなくて、彼らにこの損害を負わせるだけの悪事があったか、悪さがあったかということを考えるわけです。

 そうすると、今回出ているように「絶対口外するな」という話があったところがありますが、これによってスポンサーが離れ、そしてこれだけの巨額の損害が出るということを予想してできたのかどうか。

 あるいは、この判断というのは結果的には間違ってたことは明らかなんですよね、当時の状況から考えて、これがあり得る判断だったのかどうか、ということも含めてもっと細かく分析していくので、そういう意味では、まず彼らに『責任があるのかないのか』、あったとして『損害との因果関係・つながりがあるのかどうか』『そこまで予想できてやったのか』、こういうことが争点になると思うので、思っているよりは、お2人の責任が認められない可能性も十分ある、という裁判ではあります。

■中居氏・日枝氏も提訴?

 (中谷しのぶ キャスター)
 では3点目です。
 
 2人以外に、中居氏・日枝氏も提訴という展開になるのかどうかなんですけれども、この点いかがでしょうか?

 (嵩原安三郎 弁護士)
 まず日枝氏に関しては、よく「”ドン”みたいな形で、上に座っていた」と言うんですけれども、じゃあそれだけで損害賠償責任を負うのか。「俺が一番上だぞ」と座っていたから、お前が責任負えとなるのか、というのは法的には別に考えるんです。

 だから、例えば日枝さんが、普段から「女性アナウンサーなんて適当に扱ったらいいんだ」「タレントが上で、こんなもんあったら全部潰したらいいんだ」ってことをずっと言ってて、それに従っているとか、それも従わないとクビが飛ぶとかも含めて強制力があったのかどうか、などとを考えないといけないわけです。そこまでの立証ができるかどうか。

 だから、これは当然フジは提訴するときに、日枝氏の提訴まで当然かなり考えたと思います。

 考えた上で「なかなか今は難しい」ということで外したのではないかなと、これはもう予想ですけど。ですから、新しい何か証拠が出てこなければ、日枝さんはされないってことになるでしょう。

 中居氏は、フジテレビの問題とは別で、きっかけになってますけれども、フジの隠蔽工作と言われているこれ自体は、別問題なんです。

 だから中居氏が、「これは隠してよ隠してよ」って言って「損が出てもいいから」みたいなことをやったかって言われると、そこまではないということになれば、中居氏に対する提訴はないのではないかと思います。なかなかハードルはあると。

 (中谷しのぶ キャスター)
 いずれにしても、経営責任のあり方というのが問われてます。

 (横須賀ゆきの 解説委員)
 フジテレビは、社員の方々は、今回のことを機に「改めて再生して新しいフジテレビ作っていくんだ」「中から変えていくんだ」ってお話しする社員の人たちもいるんです。

 一方で、スポンサー、それから先ほどおっしゃった株主に対しては、どうしても「こういう改革をしている」という姿勢をこういう提訴で見せていかなきゃいけないのですが、とにかくスポンサーの戻りが、みんな今まだ様子を見てる段階。

 今回の提訴で、スポンサーが一定戻る「呼び水」になるきっかけと、嵩原先生は見ていますか?

 (嵩原安三郎 弁護士)
 50億円ですから、かなり本気度が分かるので、そういう意味では、でもまだどう進んでいくかってことを慎重に見ている段階。今がスタートではないかと思います、信頼回復の。

 (中谷しのぶ キャスター)
 まだまだ影響が続きそうです。

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