「残虐の域超えてる」ゼレンスキー大統領怒り ロ軍が産科小児科病院を爆撃(2022年3月10日)

「残虐の域超えてる」ゼレンスキー大統領怒り ロ軍が産科小児科病院を爆撃(2022年3月10日)

「残虐の域超えてる」ゼレンスキー大統領怒り ロ軍が産科小児科病院を爆撃(2022年3月10日)

 ウクライナ南部の都市マリウポリでロシア軍によって産科と小児病院が爆撃されました。ゼレンスキー大統領は、まだ多くの子どもたちががれきの下敷きになっていると訴えています。

 激しい爆音とともにガラスが飛び散りました。

 まだあちらこちらから煙が上がる爆撃を受けた直後の建物から運び出されてきたのは、出産を間近に控えた妊婦。そして、子どもです。

 9日、ウクライナ南東部マリウポリでロシア軍が空爆したのは小児科、産科の病院。ベッドには大量の血痕が残り、新生児の保育器が散乱しています。

 兵士:「ここはマリウポリ市立産院です。警察とウクライナ軍で負傷者の救出を行っています」

 ウクライナ当局によりますと、少なくとも17人が負傷しました。

 兵士:「けがしていないし、もう終わったし大丈夫だよ。お母さんはどこ?ママは大変で・・・」

 再びロシア軍の攻撃があったのでしょうか、皆一斉に逃げ出しました。

 ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「産科病院への空爆こそウクライナで虐殺が行われている証拠だ。占領者がマリウポリで行っているすべての行為は残虐の域を超えている。ヨーロッパの人々、ウクライナの人々、マリウポリの人々。きょう我々はロシアの戦争犯罪を糾弾するために団結しなければならない」

 ロシア軍の包囲が続くマリウポリでは、これまでに少なくとも市民1170人が死亡しました。

 ロシア軍が病院を空爆した9日は一時的な停戦が行われるはずの日でした。

 ロシアとウクライナは民間人を避難させるため、6つの地域において9日午前9時からの12時間、一時停戦することで合意していました。そのなかにはマリウポリも含まれています。

 ロシアの国連大使は7日に・・・。

 ロシア、ネベンジャ国連大使:「現地の報告によると、ウクライナ軍がマリウポリの産科病院の職員を追い出し、攻撃拠点にしている」

 果たして、これが合意した停戦期間中に病院を空爆した理由なのでしょうか。

 負傷したのは妊婦や病院職員です。

 北東部ハリコフ州イジュームでも40台以上のバスを用意したものの、ロシア軍の砲撃が続いたため、避難できたのは6台に乗った250人にとどまったと地元当局が発表しています。

 首都キエフの西約100キロにあるジトーミルの上空を軍用機が飛んで行った数秒後。

 ジトーミル、スホムリン市長:「第一病院と小児病院のほぼすべての窓が吹き飛んだ。幸い病院で負傷者は出ていない」

 アメリカのブリンケン国務長官と会談したイギリスのトラス外相は日本を含むG7(主要7カ国)に対し、ロシアの天然ガス、原油の輸入禁止で連携するよう呼び掛けました。

 イギリス、トラス外相:「今は諦める時ではない。プーチンを失敗させなければならない」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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