ウクライナの狙いは?公式SNSに“戦場の女性兵”(2022年3月9日)

ウクライナの狙いは?公式SNSに“戦場の女性兵”(2022年3月9日)

ウクライナの狙いは?公式SNSに“戦場の女性兵”(2022年3月9日)

 ウクライナが公式SNS上で公開した女性兵士の写真について人々の関心を高めるという好意的な意見がある一方で、プロパガンダだと懸念する声も上がっています。

 8日から始まった「人道回廊」での避難。

 ウクライナ北東部の都市スムイでは避難用バスを待つ長い列が。

 地元当局によると、その前夜、ロシア軍の激しい空爆で子ども2人を含む民間人21人が死亡したばかりでした。

 ウクライナ政府はおよそ5000人がスムイから脱出したと伝えています。

 さらにロイター通信によると、9日、ウクライナのベレシュチュク副首相はマリウポリを含む6つのルートで「人道回廊」を開始する考えを明らかにしたということです。

 住宅、そして女性や子どもなど民間人への被害が広がるなか、8日、国連の国際女性デーを迎えたウクライナ。

 SNSなどで注目を浴びたのは、戦う女性たちでした。

 「声の党」党首、キラ・ルディクさん:「今年、私たちが手にしているのは花だけではありません。銃も手にしています」 

 キエフに残る国会議員、キラ・ルディクさんがウクライナの女性たちに「プーチン大統領が引き起こした戦争に対し、立ち上がって戦いましょう」と声を上げました。

 海外メディアによると、ウクライナでは2014年以降、女性の戦闘任務が可能となり、現在は軍全体のおよそ15%にあたる3万人以上が女性兵士です。

 SNSでは、今回の侵攻に参戦する女性たちの姿を伝えています。

 さらに、一般女性の中には銃の訓練をする人たちも。今や各国で珍しくなくなった女性兵士。

 アメリカ軍も、2015年に女性兵士の戦闘任務を解禁。イラクではクルド人の女性部隊が過激派組織イスラム国と勇猛果敢に戦うなど、女性の戦場への進出も目立っています。

 しかし、戦う女性を一方的に発信することに対する懸念の声も。

 東京女子大・柳原伸洋准教授:「(女性の)勇敢な像を見せられてもプロパガンダのにおいがする。女性の像を通して自分の生き方と重ね合わせた時に、戦争が身近に感じるとともに政治的なプロパガンダにのみ込まれていく、そういうきっかけにはなる」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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