5歳児遺棄事件 市の対応は 保育園「何度も動いてくれと」
埼玉県本庄市で5歳の男の子の遺体が民家の床下に遺棄された事件で、保育園が虐待を疑い市に対し、何度も通報していたことがわかりました。
歩夢くんが通っていた保育園の関係者
「何度も本庄市に伝えました。動いて下さいと言ったのに」
5歳の男の子はなぜ亡くなったのでしょうか。
この事件は、埼玉県本庄市の住宅の床下から5歳の柿本歩夢くんの遺体がみつかったものです。死体遺棄の疑いで逮捕されたのは、母親の柿本知香容疑者(30)と丹羽洋樹容疑者(34)ら3人。警察によりますと、歩夢くんと柿本容疑者は去年1月から遺体が見つかった丹羽容疑者の家で同居していたとみられています。
事件前、本庄市には“虐待”の可能性があるとの通報がありましたが、市は家を訪問しておらず、生活実態などを把握していませんでした。
その理由について事件後の会見で本庄市は・・・
本庄市 子育て支援課長
「(歩夢くんが通っていた)保育園では、特に変わった様子はなかったということです」
本庄市の担当者
「保育園さんが見ていただいている中では(異変は)ないです、元気に登園していますということ」
しかしきのう、JNNの取材に応じた保育園は、こうした市側の言い分を真っ向から否定しました。
歩夢くんが通っていた保育園の関係者
「市に対して“虐待の疑いがある。動いてください” と言ったのに何もしてくれなかった」
園によりますと、歩夢くんは丹羽容疑者と同居を始めた去年1月ごろから様子がおかしくなり、保育園を休みがちになったということです。
歩夢くんが通っていた保育園の関係者
「園から帰ったあとは、見守れないから行政の権限で踏み込んでくださいと何度もお願いした」
私たちがきょう市側に改めて取材すると、保育園から複数回連絡があったことは認めたものの、「連絡の内容まで記録に残っておらずお答え出来ない」とコメントしました。
警察は、歩夢くんが亡くなった経緯などについて捜査しています。
(09日17:29)
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