【震災11年】福島・浪江町 原発事故の復興に格差(2022年3月9日)

【震災11年】福島・浪江町 原発事故の復興に格差(2022年3月9日)

【震災11年】福島・浪江町 原発事故の復興に格差(2022年3月9日)

 まもなく東日本大震災から11年です。福島第一原発の近くでは、避難指示が解除された地域とそうでない地域とで復興の差が広がっています。

 福島県浪江町。一部の地域では建物などの除染が進んで避難指示が解除され、町は住民の帰還にも力を入れています。しかし・・・。

 松本佳充さん(67):「こっちが酒井地区で帰還困難区域、向こうは解除になっています」

 今も浪江町は全面積のおよそ8割が帰還困難区域で、この地域は除染が進みません。

 松本佳充さんの家がある酒井地区は、川1本を挟んで帰還困難区域のままです。

 家は11年間、除染もされず、手を付けられていません。

 国は去年、2年後をめどに住民の希望があった家と周辺だけを除染する方針を示しました。

 松本佳充さん:「希望がないなら除染しませんよって、除染しないのはあんた希望しないからあんたの責任だよって、まさしく言いたいような感じ」

 しかし、酒井地区の避難指示は解除の見通しが立っていないため、復興に向けて踏み出すことができません。

 松本佳充さん:「本当は国の責任で除染しなきゃいけないのが、個人の責任にかぶせている。それってふざけるなって思うんだよね」

 原発事故から11年。ふるさとが復興から取り残された状況に松本さんの憤りは募ります。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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