「友だち本人だった」中国ではAI技術が詐欺に悪用 顔と声そっくり意外な見分け方(2023年6月15日)
EU議会は14日、チャットGPTなど含む包括的なAI規制案を賛成多数で採択しました。
AIによって作られた画像や文章は、そのことの明示が必要となり、著作権の保護なども盛り込まれます。
AI規制法報告者・欧州議会のベニフェイ議員:「問題を政治利用し、プロパガンダに変えようとする動きもありましたが、集団監視を回避する制限措置を議会で採択できました」
AI=人工知能は、人間の知能をコンピュータによって再現し、より最適化された判断や知性を生み出す技術です。映像の分野では、演出の幅を広げる技術として期待されてきました。しかし、その技術も使う人によっては、ろくでもない物しか生み出しません。
例えば、去年3月にネット上で拡散したAIで作られたとみられるウクライナのゼレンスキ―大統領の偽動画や、最近では、アメリカのトランプ陣営が公開したCNNのキャスターを陥れる内容の偽動画。こういった動画、ディープフェイクとも呼ばれる技術ですが、その中身は悪意そのものです。
その技術は、詐欺事件で使われることもあります。
中国ではAIによる顔替えソフトを使って、友人や家族、ビジネスパートナーを装い、詐欺を働く事件が多発しています。ある男性は、海外に住む友人から「航空券を代わりに買って欲しい」とテレビ電話で依頼され、約96万円をだまし取られました。友人は、顔と声がそっくりな偽物でした。
被害者:「お金に関わることは信じていなかったが、映像を見ると、友だち本人だった」
警察が公表している偽物の見分け方は、顔を横に向かせる。もしくは指を顔の前を通すです。偽物の場合、指が消えます。
中国のAI産業は、年々拡大していますが、早ければ年内にも規制に乗り出す方針です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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