ゼレンスキー氏「誰も恐れない」 9分のビデオで“居場所”明かす(2022年3月8日)

ゼレンスキー氏「誰も恐れない」 9分のビデオで“居場所”明かす(2022年3月8日)

ゼレンスキー氏「誰も恐れない」 9分のビデオで“居場所”明かす(2022年3月8日)

 日本時間の8日朝、ウクライナのゼレンスキー大統領が9分間に及ぶ新たな映像を公開しました。これまでに公開された映像は地下壕(ごう)などで撮影されていました。新たな映像がこちらです。キエフの街並みが見える大統領府で撮影されたとみられます。映像の中でも、「私は大統領府にいる」としてロシアに屈しない姿勢を示したゼレンスキー大統領ですが、なぜ今、どこにいるかをあえて明かしたのでしょうか。

 ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「ここは、キエフにあるオフィスです」

 自撮りの主は、なんとゼレンスキー大統領。

 ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「月曜日の午後です。月曜日は、大変な一日と言いましたが現在、ウクライナは戦争に巻き込まれ、毎日が月曜日と言ってもいいです」

 市内の通りが見える場所から到着した所は自らの執務室。侵攻後、初めてこの場所からの投稿となりました。

 ロシア軍に捕まれば、命の危険がある大統領が一体なぜ、自らの居場所を明かすような投稿を・・・。

 ゼレンスキー大統領は、ロシアの軍事侵攻以降もキエフに残り、国民に向けてメッセージを発信していました。

 ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「私はここにいます。我々は武器を置きません。我々の国を守ります!」

 アメリカの記者の取材を受けた際は居所を隠すためか、防空壕のような場所で対応。SNSを駆使し、これまでも危機感をリアルタイムで伝えてきました。

 ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「もし、原子力発電所が爆発したらヨーロッパ全体が終わりを迎える!」

 NATOに対する飛行禁止区域設定の訴えでは・・・。

 ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「飛行禁止区域を導入して下さい。ロケット弾や空爆を禁止し人道的空域を導入して下さい。(導入してくれないなら)皆さんが私たちを殺したのと同じです」

 戦禍が深刻さを増すにつれ、欧米をはじめとした世界各国の指導者にもより強い表現でメッセージを伝えています。

 そんななかで浮上したのが・・・。

 CNNの報道から:「アメリカとヨーロッパがウクライナの『亡命政府』を検討する」

 CNNによりますと、政府関係者の話としてゼレンスキー大統領らをウクライナから脱出させ、ポーランドに新たな亡命政府を確立する可能性が話し合われているといいます。

 ただし、報道ではゼレンスキー大統領に避難準備ができている話を伝えるも大統領が「拒否している」とも伝えています。

 8日朝の投稿動画は、キエフにとどまる自らの意思を証明したものなのでしょうか。国民に対しても、こう語っています。

 ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「(オフィスのある)バンコフスカ通りから引っ越すのが夢でした。政府や、国会と一緒に、キエフの中心部から離れ、いわゆる近代的で透明性があって、進歩的な民主主義国にふさわしい場所に移転することが夢でした。今、私が言うことは一つです。『私はここに残ります』。バンコフスカ通りに・・・。私は隠れません。私は誰も恐れません」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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