津波から逃げるため祖母を背負って避難した高校球児 祖母からは「被災地の希望の光になれ」日本航空高校石川センバツへ【news23】|TBS NEWS DIG
能登地震で被災した日本航空高校石川が甲子園出場を決めました。祖母を背負って津波から逃げ、一時は避難所で生活していた2年生の部員もいます。
祖母からかけられた言葉は「被災地の希望の光になれ」でした。
■「津波が来るから」裸足で祖母をおんぶして…
日本航空高校石川 中村隆監督
「みんなの思いをのせて、思い切って頑張っていきたいと思います。本当に今日はありがとうございました。頑張ります」
七尾市出身の2年生、福森誠也さんには特別な思いがありました。
あの日、福森さんは祖母の早瀬舞子さん(67)の自宅に帰省していたときに被災しました。
福森さんの祖母 早瀬舞子さん(67)
「(福森さんが)『津波が来るから』と言って私を至急抱いておんぶして玄関を出た。ガラスもある。裸足やから、足だけ怪我だけさせんとこうと思って『ばあちゃん歩くから』と言っても(福森さんは)絶対降ろさなかった」
福森さんは家族と共に避難所に・・・
能登空港に隣接する学校も被災し、練習ができない状況になり、野球部員は山梨へ集団避難することになりました。
しかし、福森さんは避難所を離れなかったと言います。
福森さん
「正直1月1日から1週間くらいは、野球に対する気持ちというか、避難所で生活するのが精一杯な状況で・・・」
福森さんの祖母
「(福森さんは)『行きたくない』と言っていた。『おばあちゃんやみんな心配やから嫌』と言っていた」
避難所では掃除や炊き出しなどボランティア活動を行っていました。
そんな高校球児のひたむきさに住民も勇気づけられ、避難所から感謝状が贈られました。
祖母は「被災地の希望の光になれ」と福森さんの背中を押し、野球部が練習する山梨に送り出したと言います。
福森さん
「自分以上に苦しんでいる方々がいるので、その人たちに少しでも勇気を与えられるように、自分は野球をしたいと思って決めました」
3日遅れでチームに合流した福森さん。
「被災地の希望の光」となるよう甲子園に出場します。
記者「祖母に何と報告したいですか?」
福森さん
「センバツ決まったよって報告したいです」
一方、七尾市の避難所。
決定の瞬間、祖母は涙を流していました。
福森さんの祖母
「ばあちゃんいつか必ず甲子園に連れて行ってやるよと言ってくれていたので・・・夢が叶いました」
■27日からボランティア受け入れへ 自治体によって対応に違いも
被災地では今も「1次避難所」に9779人が避難しています。
復興が急務となっていますが、27日から七尾市など3つの自治体で、ボランティアの受け入れが始まります。
一方で、建物の被害が大きかった輪島市や珠洲市では、まだ住民のニーズを把握しきれていないなどの理由でボランティアを受け入れるめどが立っていません。
自治体によって対応にばらつきがでています。
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