炊き出し手配終了へ…促す“自立” 避難所運営者に密着 見えてきた“課題”【報道ステーション】(2024年1月23日)
避難所生活が3週間を超えるなかで、その運営も次のフェーズに入ろうとしています。
いまだ1318人が避難生活を送っている石川県七尾市。田鶴浜高校は、26ある避難所の一つです。この避難所の実質的な責任者をやっている水野美樹さん(59)。もともと地域の活動に積極的だった経緯などもあり、開設当初から運営の先頭に立ってきました。
水野さんの一日は、施設内の掃除や点検から始まります。支援物資の管理も重要な仕事です。
23日は待ち望んでいた下着が届きました。市を通して、Amazonのほしい物リストを活用した結果だそうです。
水野さんの本業は自動車関連ですが、その時間も物資の手配などに追われます。避難所の除雪機の整備となると、本業なのか運営なのか、もう区別がつきません。四六時中、避難所運営の件で動き回っています。
避難所運営者・水野美樹さん:「ある意味、少し、奥能登に比べれば、若干ですが被害は少なかったので、今度は、自分の手で復興に向けて進んでいくのと合わせて、もう“支援にまわる側”だと思ってます。同じ揺れを経験したからこそ、できる支援があるはずですから」
避難所には、一時は、200人以上が身を寄せていました。少しずつ避難者は減ってきたものの、それでもまだ60人が生活をしています。
水野さんが、今、考えているのは「3月の卒業式までには体育館などを高校側にすべて返したい」です。炊き出しの手配は、今月までとし、二次避難や帰宅を促し、徐々に避難所としての機能を変えていくとしています。
避難所運営者・水野美樹さん:「ここからはやはり、国・県・七尾市の援助がどのような形で、いつ、どのくらい行われるかを早く示していただくことで、次の生活の再建への道筋がつけられるのではないかと思う」
現状を行政側は、どう考えているのでしょうか。
七尾市役所:「発信力のある方が、運営にいることで、物事がスムーズに動く分、格差も発生してしまう。分散している避難所を再編して、職員や物資を集中させたいが、断水もあって、なかなか計画が立てられない」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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