集団避難の中学1年生「楽しみ」 父親は「苦渋の決断」(2024年1月21日)

集団避難の中学1年生「楽しみ」 父親は「苦渋の決断」(2024年1月21日)

集団避難の中学1年生「楽しみ」 父親は「苦渋の決断」(2024年1月21日)

 石川県珠洲市と能登町で被災した中学生の集団避難で、1年生の息子を避難先の金沢市に送り出した父親が、決断に至った心境を明かしました。

澤村博司さん
「寂しい反面、仕方ないかな。苦渋の決断でしたけども」

長男 澤村駿さん
「ちょっと心配だけど、ほぼ楽しみでいっぱい」

 澤村博司さん(44)の長男・駿さん(緑ケ丘中1年)は21日、集団避難で珠洲市を離れ、金沢市へと向かいました。

 自宅は、地震直後から電気が使えなくなりました。

 エアコンも使えないため、灯油ストーブ1つで暖を取っています。水道も止まったままです。

次男 澤村樹くん
「いつもだったら、水がばーって出る。水があって、お茶とか紅茶が飲めたけど、水が出なくなったから、飲み物が減っちゃった」

 さらに被害が深刻なのは、自宅の目の前の博司さんの実家です。

 母親の洋子さん(70)が1人で暮らしていましたが、住める状況ではありません。

 台所の床には食材が散乱していました。

澤村博司さん
「親父が建てた家なんで、自分も住んでいた家なので、すごい思い入れがありましたし。けど、こういう形になってしまったのは、すごい残念ですね」

 長男の駿さんは3月末まで避難先で暮らす予定です。

澤村博司さん
「(通う中学校の授業も)再開すると聞いていたのでどっちがいいかなと迷ったこともあったが、向こうで電気もあり、水道もあるしという状況を考えたら向こうの方が良かったのかな。(息子の帰りを)自分も楽しみに待ちたいなと思います」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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