地震から20日 “以前の日常”見えない道のりと取り戻そうとする動きと【スーパーJチャンネル】(2024年1月21日)

地震から20日 “以前の日常”見えない道のりと取り戻そうとする動きと【スーパーJチャンネル】(2024年1月21日)

地震から20日 “以前の日常”見えない道のりと取り戻そうとする動きと【スーパーJチャンネル】(2024年1月21日)

 能登半島地震からきょうで20日が経ちました。被災した珠洲市と能登町の中学生が集団避難を始めました。

■車中泊続ける男性「風呂に入りたい」

 22日で3週間。“以前の日常”、その道のりは見えてきません。

車中泊を続ける人
「全然先のことは考えられない。(今の生活に)慣れないといけないのかなと」

 断水も続き、山からの水が頼みの綱です。

車中泊を続ける人
「風呂に一番入りたい」

避難所で暮らす人
「もう体がくたくたなんだって」

 地震での死者は232人に。災害関連死も14人となっています。

■“奇跡の救出”の母…その後 死亡

救助された外節子さんの長男 外武志さん
「あの時こうすればよかったな、ということはあるんですけど、できるだけ考えないようにしています」

 生存率が急激に下がるとされる72時間を超え、“奇跡の救出”とも言われた外節子さん(89)。

救助された外節子さんの長男 外武志さん
「弟が母をかばってて…それで母は…」

 元自衛隊員だった次男・忠司さんがかばうようにして、亡くなっていました。その救出された母も地震後、亡くなっていたことが分かりました。

救助された外節子さんの長男 外武志さん
「振り返るのはもう少し時間が経って、整理ができてからかなと」

■中学生が集団避難 保護者「涙止まらない」

 “以前の日常”。取り戻そうとする人々もいます。

集団避難する中学生
「水出るし、いっぱい勉強できるなと」

 中学生の集団避難。21日、金沢へ出発したのは珠洲市と能登町のおよそ140人です。

保護者
「珠洲市にいても、まだライフラインも通ってないし、ちょっとでも普通の生活を送ってもらいたかった」
「涙が止まらない」

 地震が来る前は思いもしなかった別れ。

保護者
「もう寂しくて…」

■津波で流された和太鼓 約100km先に漂着

 “日常を取り戻す”支援の輪も広がっています。

小竹屋旅館 杤堀耕一さん
「大きいから遠くからでも分かった」

 新潟県柏崎で旅館を営む杤堀さん。海水浴場を歩いていた時に見つけたのは、太鼓です。太鼓には、およそ100キロ離れた能登町の地区名が書かれ、地元の祭で使うものが津波で流されたものと分かりました。

長年「白丸曳山祭り」に携わってきた 岩前純悦さん
「どうもありがとうございました。本当にご縁がありまして、本当にありがとうございました」

能登町白丸地区の住民(SNSから)
「集落は津波と火災でほぼ壊滅しましたが、伝え残していけるものを、ちゃんとつないでいきたいです」

 太鼓を拾った新潟の杤堀さん。費用を募り、太鼓を修理して返したいと発信していました。

小竹屋旅館 杤堀耕一さん
「新潟自体も大きい地震を2回経験していて、苦しい思いというのは分かっているので、これも何かのご縁。全くひとごとじゃないと思っている」

 石川県内の楽器店が無償で修理を名乗り出るなど、支援の輪は広がっています。

新潟・柏崎市 杤堀耕一さん(SNSから)
「祭りで太鼓をたたく。そんな日常が早く戻りますように」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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