“源泉復活”能登の温泉地に再び湯けむり 復興への一歩【スーパーJチャンネル】(2024年1月18日)
能登半島地震で大きな打撃を受けた七尾市の人気温泉地では、「源泉」のくみ上げに成功するなど、復興への一歩を踏み出しています。
■二次災害に警戒 能登に降る雨
テントの中で朝食をとる隊員の頭上では、雨漏り。
隊員
「生地が染みちゃうから…ある程度、仕方ない」
18日、石川県では断続的に雨が降り続きました。少しの雨でも、被災地では大きな災害につながる可能性があります。
■パイプが破損「温泉の命」に打撃
震度6強を観測した七尾市の和倉温泉。日帰り入浴が楽しめる公衆浴場「和倉温泉総湯」。今回の地震で、施設の前の道路はひび割れています。そして浴室には温泉の命、“湯”がありません。1日の地震で地下のパイプが壊れ、和倉温泉の源泉が出なくなっていました。
和倉温泉合資会社 小泉孝史社長
「そこもひどいでしょ」
温泉施設につながるパイプは欠損しています。
和倉温泉合資会社 小泉孝史社長
「今は総湯(公衆浴場)へ行く管がダメなのはここ」
■かつて上皇ご夫妻が訪問
北陸随一の“海の温泉“と言われる、和倉温泉。その歴史は古く、1000年前には地殻変動で湧き口が海中に移動したこともあったといいます。1988年には上皇さまも訪問され、多くの人が出迎えました。
和倉温泉では2007年にも、震度6強の地震が襲っています。温泉のタンクが壊れた旅館もありましたが、源泉は無事でした。しかし、今回の地震では、源泉につながる4本の配管すべてで湯が出なくなりました。
和倉温泉合資会社 小泉孝史社長
「前の2007年の時も少しありましたけど、それより全然違いますね。規模が全然違います」
■“源泉復活”街に湯けむり再び
源泉は地震発生3日後から修理を始め、16日にようやく源泉が出ました。
和倉温泉合資会社 小泉孝史社長
「(Q.(温泉が出た時)どんな反応)バンザイ、バンザイって」
お湯の温度は…。
和倉温泉合資会社 小泉孝史社長
「熱いです。温度も正常な、いつも通りの値が出てますし、ある程度の温泉の香りもします」
ただ、温泉だけでは営業は再開できません。
和倉温泉合資会社 小泉孝史社長
「源泉は旅館さんに配る体制がもうできていますが、やはり真水がこないとだめですし…」
待たれる水道の復旧。
■再建へ 車の無料貸し出しサービスも
温泉施設のすぐそばでは、こんなサービスも。無料で乗用車や軽トラックを借りることができるカーシェアサービスです。
軽トラックを貸しに豊橋から来た人
「まだ、ぶいぶい走るので、いっぱい使っていただけたら…」
軽トラックを借りた人
「(Q.軽トラックがないと困りますか?)大きなものを運ぶのに、乗用車だとなかなか運べないので、ありがたいです」
宮城県石巻市の日本カーシェアリング協会は、東日本大震災からこの取り組みを続けています。
日本カーシェアリング協会 西條里美事務局長
「車がないと、手続きに行くことも仕事に行くこともできない。生活の復旧につながるといいな」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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