冬に急増“タイヤ脱落” 衝撃の瞬間 高速道で火花…街中であわや激突 死亡事故も【羽鳥慎一モーニングショー】(2024年1月18日)
火花が散ってタイヤが脱落している映像。特に冬の時期には、こうしたタイヤの脱落事故が急増し死亡事故にもつながる。
■トラックから火花 タイヤが外れる衝撃の瞬間
高速道路を走行中、左前方を走るトラックから突然火花が出た。火花がだんだんと大きくなり…次の瞬間!黒い物体が、火花から飛び出てきた。
その正体は、トラックの左後輪に付いていたタイヤ。トラックは車体が傾き、火花を散らしながら走行している。
後ろを走っていた車の人
「怖かったですね。無言というかワ~とも言えないし、無言で自分の車の安全を確保するのに精いっぱいというか、(トラックと)距離を保つのが精いっぱいだった」
トラックはハザードをつけ、停車しようとする。しかし、タイヤを1つ失った影響なのか、車体が左右に揺れ、なかなか止まらない。
後ろを走っていた車の人
「トラックが右に(こちら側に)曲がってこないか確認しながら距離をはかって。いつでも止まれるように速度を落としてた感じです」
トラックは、なんとか路側帯に停止。事故にはならなかったという。
■街中で軽自動車傾く タイヤが上空へ
高速道路を走行中、路側帯に現れたのは…。
後ろを走っていた車の人
「タイヤが転がっている。あ~来る来る」
突然、前方から転がって来るタイヤに驚きの声が上がる。撮影した人によれば、タイヤは前を走っていたトラックから外れたものだという。
街中でも…。
画面右側を走る黒い軽自動車。次の瞬間、軽自動車が左前につんのめるように傾き、火花を出しながら減速。
映像をよく見てみると、車体が傾いてから3秒後、外れた衝撃で、上空へ上がったタイヤが後続車の目の前に落下し、対向車線へ。幸い、事故にはならなかった。
■重さ約90キロのタイヤがぶつかると…
冬に続発するというタイヤの脱落。一体、どのくらいの衝撃があるのか?
軽自動車用のタイヤです。実際に持ちあげてみると思ったより重いです。両手じゃないと持ち上げられないです。
そして、四輪駆動車用の大きなタイヤになると持ち上げることはできません。かなり力を入れても、持ち上げることはできません。
イエローハット用賀店 渡辺雅典さん
「こちらのタイヤ(軽自動車用)で10キロ前後あると思います」
「(Q.(四駆用の)大きい方は?)20キロはると思います。スピードが出て転がってきたら重さ以上に衝撃があると思うので、かなり危険です」
脱落したタイヤが歩行者とぶつかった際の衝撃を計測した実験映像。大型トラックは時速60キロで走行。重さ約90キロのタイヤが外れ、人形にぶつかると…。
タイヤがぶつかった人形は、背中を押され宙に浮きながらエビ反りに。頭を激しくタイヤに打ち付け、4メートル先まで飛ばされた。
人形に取り付けられたセンサーによって、胸は3カ所以上の肋骨(ろっこつ)骨折、腰は脊椎(せきずい)損傷、両脚は脱臼と大腿骨(だいたいこつ)骨折。そして頭部は頭蓋骨骨折と、人命に直結する大けがにつながることが分かった。
交通事故鑑定人 熊谷宗徳さん
「事故で死亡してしまうケースというのに大腿骨(股の付け根の骨)を骨折してしまう方が多い。そこは命に重要な骨であって、そこを骨折してしまうと死亡する方が結構いる」
■“タイヤ脱落”による重大な事故も発生
実際にタイヤの脱落によって重大な事故も発生している。
去年11月、軽自動車から脱落したタイヤが歩道を歩いていた4歳の女の子に当たり、意識不明の重体になる事故が起きた。
さらに12月には、大型トラックのタイヤが外れ高速道路上で作業員していた男性の上半身に衝突し、死亡した。
先月、札幌市内で撮影された映像では、左右の後輪がグラグラ揺れ、今にもタイヤが外れそうな軽自動車がいた。心配した撮影者が運転手に声を掛け、車は路肩に止めたという。
■専用の工具や知識が必要「しっかり取り付けを」
カー用品店では、間違った取り付け方をしたタイヤを目にすることもあるという。
渡辺さん
「(ナットの)締め込みが甘かったり、締め込みすぎていたり、ナットがひっくり返って逆さの状態で」
「(Q.反対になっている?)そういう方もいらっしゃるので、それはすぐ外れる原因になる」
ナットは決められた力で締めないと緩む原因になるといい、またナットを取り付ける方向も決まっているため、専用の工具や知識が必要だという。
渡辺さん
「タイヤが当たれば当然、人が飛んでいってしまうくらいの衝撃があるので、自身で作業をする場合はしっかり取り付けしていただければ」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年1月18日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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