生活再建に向けて復旧の動き…支援の輪広がるもいまだ足りない地域が 能登半島地震から2週間【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

生活再建に向けて復旧の動き…支援の輪広がるもいまだ足りない地域が 能登半島地震から2週間【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

生活再建に向けて復旧の動き…支援の輪広がるもいまだ足りない地域が 能登半島地震から2週間【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

能登半島地震の発生から2週間。石川県では今も2万人近くの方が避難所で暮らしています。そんななか、生活再建に向けた動きも進んできています。

■地震から2週間 生活の再建に向けて広がる支援の輪

南波雅俊キャスター:

▼ごみ収集 一部再開
15日から輪島市では、ごみ収集が一部再開されました。収集業者も被災し、ごみの焼却施設がダメージを受けていましたが、金沢など他の自治体のごみ収集業者の力を借りて、燃えるごみのみ回収を始めています。

住民からは、「ごみだらけになっていた。臭いだけでもなくなればいいかな」というような声もあります。

▼JR七尾線 一部運転再開
金沢から七尾市を結ぶJR七尾線が15日から七尾より手前の羽咋まで、一部区間の運転を再開しました。線路設備に大きな被害があり、一時は七尾線の線路上で電車が立ち往生してるような状況もありました。22日以降、七尾駅までの再開と特急列車の運転を目指していくそうです。

そして、支援の輪も広がっています。

▼大型フェリーを一時的休養施設として活用
七尾市では14日から、一時的な休養施設として大型フェリーを活用し、食事・風呂などが無料提供され、1泊2日、最大200人が宿泊可能に

▼カレーの無料配布
ゴーゴーカレー輪島店は、10日から1日200食限定でカレーの無料配布

▼山梨からのボランティアの炊き出し
珠洲市では13日から、山梨からのボランティアの炊き出しで、山梨の郷土料理ほうとうなどを提供

避難所で取材をしていて、やはり「温かい食べ物を食べられるというのは非常に大きい」というような声もあったので、こうした支援は非常にありがたいことだと思います。

■応急仮設住宅の建設始まるも現状は

避難所から宿泊施設など2次避難を経て、その後仮設住宅に移行していくわけですが、輪島市と珠洲市では12日に着工・申込受付が始まりました。2月上旬から順次完成する見通しです。能登町や穴水町では、15日に着工・申込受付が始まるということです。

ただ、住宅被害に関しては、珠洲市や輪島市ではまだ多数という状況です。

<石川県の主な住宅被害 ※15日午後2時時点>
能登町 全壊352棟/半壊・一部破損は多数
志賀町 2549棟
七尾市 5452棟
羽咋市 1217棟
穴水町 1000棟

ここに出ていない地域、金沢のすぐ近くの内灘町でも液状化などで住宅が大きくダメージを受けているところがあります。

<“孤立状態の地区”現状は ※14日午後2時時点>
輪島市 8地区228人
珠洲市 5地区249人
能登町 2地区13人

孤立状態の地区の現状ですが、合計15地区(490人)で人の移動や物資が届かないという状況が続いています。

■支援と情報がマッチするため…“情報の道”は太く正確に

ホラン千秋キャスター:
各自治体が全力で支援が行き届くようにしていると思うんですけれども、やはり自治体によってむらが出てしまう。日比さんは現地で取材をしていましたけれども、この支援が遅れているな、もう少し早くスピード上げられたらいいのになと思う部分は何かありましたか。

日比麻音子キャスター:
物資に関しては、届いているところは届いているんです。ただ、食べるものや食材は届いていても、食べる容器がない、紙皿がない、割り箸がない。そういった具体的に必要なものに関しての情報が届いていない。ですから、より的確な支援・サポートというものがなかなか進んでいないところが多くあるなと思いました。

若新雄純 慶応大学特任准教授:
元々能登半島のこのエリアは、地元の人からしても非常にアクセスが悪く、不便な場所だったんですね。もちろん、物理的な道は元々すごく細く、くねくねした道で復旧・復興に時間がかかるのは当然ですが、こういうときこそ物理的な道だけじゃなくて、情報の道というのをいかに太く正確に繋げるかということが大事だと思います。

今回、石川県も正しい情報を早く正確に一本化して発表するというのはなかなかできなかった。もちろん、「勝手に行くな」とか「勝手に応援に行っても邪魔だ」みたいな議論もあったんですけど、県が公式な発表やボランティアの募集、状況を伝えるのに時間かかり、“正確だけど遅い”という問題があったそうなんです。そうすると現場にいる人から「助けに来て欲しい」「こんなものが欲しい」というのが、各々個別に、ネットを通して届くようになり、混乱したということがあったと思います。

これから同じような災害に見舞われる可能性が高い日本としては、せめて情報の道はすぐ、早く繋がるように、自治体も我々もやはり意識して使えるようにしておく。混乱を招かないためにも、そこは課題だと思います。

日比キャスター:
行政の連絡を待っていては遅いから、もう自分が動くしかないんだという方もいらっしゃいますよね。

ホランキャスター:
各自治体、こうした災害などに備えて、有事の際にどう対処していくかシミュレーションをしていると思います。けれども、それが通用しない場合もあるということを考えると、やはり情報の道を連携して整備していく…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20240115-6133023)

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