13日から大学入学共通テスト 被災地の学生に特別措置 痴漢被害は追試対象(2024年1月13日)
受験シーズンの本格的な幕開けとなる大学入学共通テストが13日から始まります。
■マスクの着用義務なし
今年で4回目となる大学入学共通テストは全国668の会場で、およそ49万人の受験生が試験に挑みます。
今回は試験中のマスクの着用義務はなく、新型コロナウイルスに感染した人や濃厚接触者を対象とした特例措置がなくなるなど、コロナ禍の前の対応に戻りました。
そのため、これまでの3回はすべての都道府県で追試験が行われていましたが、今回は東京と京都の大学2カ所に縮小されています。
■被災した受験生に特別措置
一方、能登半島地震で被災した受験生は27日と28日の追試の対象となる特別措置が実施され、石川県の「金沢大学・角間キャンパス」に新たな追試験の会場が設けられました。
追試験については、13日と14日の本試験を石川県内の会場で受ける予定だった受験生は「金沢大学・角間キャンパス」で受けることとなります。
他の都道府県で被災した受験生については、東日本の会場で受験予定だった人は「東京外国語大学」、西日本の会場で受験予定だった人は「京都工芸繊維大学」となります。
■罹災証明書の提出は不要…当日に仮受験票の発行手続き
14日までに本試験の会場だった大学に電話連絡をして申請することになりますが、それまでに申請が困難な場合は大学入試センターに申し出てほしいとしています。
申請にあたり、罹災(りさい)証明書の提出は不要で、本試験・追試験にかかわらず受験票がなくても受験可能です。
ただし、受験当日は試験会場で仮受験票の発行手続きが必要です。
■不正行為は警察に被害届
共通テストを巡ってはスマートフォンを使った不正行為や試験内容の流出が問題となっています。
受験案内にも不正行為は警察に被害届を出す場合があると明記され、文部科学省はSNSなどで問題の解答依頼に応じれば、刑事罰に問われる可能性もあると受験生以外にも注意を呼び掛けています。
■痴漢被害は追試の対象
また、受験シーズンにはSNS上で「痴漢日和」といった悪質な書き込みが目立ちます。
受験生が痴漢の被害に遭っても試験への遅刻を避けるため訴え出ることができないケースもみられます。
共通テストを実施する大学入試センターは試験会場に向かう際に痴漢の被害に遭った場合、追試の対象としています。
被害に遭った場合は受験票に記載されている問い合わせ大学に電話連絡し、申請するよう求めています。
共通テストは1日目に「地理・歴史・公民」、「国語」、「外国語」、「英語のリスニング」、2日目に「理科」と「数学」の試験が実施されます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く