「ギャン行ってギャン」「ささって」「ジャス」…都道府県あるある調べてみた【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG
地元では当たり前だったことが、通じないことってありますよね。「都道府県あるある」を大調査しました!
■都道府県あるあるを大調査
熊崎風斗キャスター:
都道府県ごとの特有のあるあるを見ていきます。
熊本県のあるあるです。道案内が「ギャン行ってギャン」。結構「ギャン」で説明するということです。例えば、タクシー乗った時に「ギャン行ってギャン行ってギャン」みたいな感じで、手と一緒にやったりすることが結構多いです。
熊本タクシー担当者は「『ギャン』の明確な定義はありません。大切なのは“感覚”です」と話していました。
次は群馬県あるあるです。11から20の数え方が独特で、リズミカルというか語尾が上がってる感じです。
なぜこうなっているのか、群馬の歴史と文化に詳しい高崎商科大学の熊倉浩靖特任教授に伺いました。仮説ですが、「群馬県で盛んだった絹産業が関係しているのでは?」ということでした。
先生が見せてくれたのは繭から糸を作る座繰り機という道具で、この座繰り機は回すときのリズムというのが非常に大切なんだそうです。数を数えながら回しているうちに、この独特のリズムが生まれたのではないかということを熊倉教授は仮説として立てています。
ちなみに座繰り機というのは昔は一般の家庭にも普通にあったということで、そのリズムが定着しやすい環境下にあったということです。
21以降は普通に戻るそうです。20までぐらいで1回巻き終わるからなのではないかということを熊倉教授はおっしゃっていました。
続いては、宮城県あるあるです。ジャージを「ジャス」と呼ぶそうです。
なぜなのか、全国1000地点の方言を調査している東北大学の小林隆名誉教授に伺いました。
元々、関東の大学のラグビー部員はジャージのことを「ジャッシー」と呼んでいたそうです。これが仙台のラグビー部に伝わり、さらに、ラグビー部以外の学生がジャージを「ジャッシー」と呼び始めて定着し始めました。
そしてその後、宮城という場所は東北弁で「シ」と「ス」の区別がないということで「シ」に近い「ス」で発音。最終的には「ジャス」になったのではないかということをおっしゃっていました。
ちなみに、仙台出身の若い皆さんは「ジャス」を知ってはいるそうなんですが「ジャス」とは言わない。それにはちょっと切ない理由がありまして、「『ジャス』は仙台以外で使わないと知り恥ずかしくなった」ということでした。
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