地震当日に「陣痛」が…非常事態の中で新たな命、能登半島地震【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG
能登半島地震で避難生活を送る人の中には、海外から来た技能実習生の姿も。言葉や文化の違いから苦労を強いられています。
七尾市にある総合病院では、地震発生後、3人の新たな命が誕生していました。
■「“心のケア”の環境の整備も大切」 エコノミークラス症候群にも注意を
加藤シルビアキャスター:
避難生活が長引いてくると、妊婦さんへのリスクが高まってきます。
産婦人科医の宋美玄医師によると、環境の変化やストレスで▼血圧の上昇やぼうこう炎へのリスクが高まるそうです。また、運動不足による▼腰痛や便秘などのリスクも高まるということです。
また、妊娠経過の悪化により、母子の命に危険を及ぼす恐れもあるということでした。
宋美玄医師は続けて…
産婦人科医 宋美玄 医師
「妊婦は体調が急変する危険があるので、避難所の室温や衛生面など環境を整えることが肝心」
また自分の健康状態を相談することができる“心のケア”の環境の整備も大切だということなんです。
その中で特にリスクとして挙げられるのが、▼妊婦は血栓ができやすく、エコノミークラス症候群に注意が必要です。
それを防ぐためにどんなことができるのか。
〈エコノミークラス症候群を防ぐには〉
・水分補給
・適度な運動
・段ボールベッド
・弾性ストッキング
※宋美玄医師より
産婦人科医の宋美玄医師によると、水分補給ですが、▼1時間ごとにコップ半分ほどの水分を摂った方がいいということでした。
そして大切なのは▼適度な運動です。屈伸運動や散歩を心がけるようにしてください。
また、▼段ボールベッドなど、冷えた床を避けることによって、血流の悪化を防ぐこともできるそうです。
さらに、▼弾性ストッキング(着圧ストッキング)です。足のむくみ対策となる弾性ストッキングですが、圧迫することによって血流を促進していく。こういった対策があるということでした。
■避難所も男性中心に、女性のニーズはどうするのか
ホラン千秋キャスター:
この水分に関しては、断水が続いているところだと水が限られていますし、お手洗いにも行きづらいと、できれば水分を摂らないようにしてお手洗いに行く回数も減らしてなどと考えてしまう方も多いと思います。
本当に「こういったリスクがあるよ」と、みんなで可能な限り支えていけるようになってほしいですね。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
こういう情報をしっかり提供して、やはりトイレの問題や人の手当などの環境整備にもう少し力入れてもらいたいですよね。
井上貴博キャスター:
避難所などを取材していても、避難所の運営はどうしても男性が中心になりますよね。
そうすると女性のニーズがなかなか吸い上げられない。例えば、生理用品はどういう状況なのか、子育ての状況はどうなっているのかなど。
あと住民の方に連絡を取ると、やはり性被害を訴える方がもう出てきている。そういうことの目配せを、政府ができるかというと難しいでしょうし、自治体なのかどこなのかわからないですけど、もう少し何とかならないかと思いますね。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
熊本地震(2016年)のときもそうでしたが、担当者自身も被災しているので、とにかく人手が足りないんですよね。そこの部分をもう少し政府側でカバーするということをやってもらいたいんです。
もちろん、女性目線のところも少し足りないところだと思うので、気を遣ってもらいたいですね。
■注目されている「1.5次避難所」とは
加藤キャスター:
そういった中で注目されているのが、ホテルや旅館などの2次避難所の手前、1.5次避難所です。
ライフラインが通っているところへの避難ということで、トイレやシャワーなどが断水していなくて使えます。
暖房などの空調設備も整っており、健康状態を確認してくれる看護師らが24時間常駐しているそうで、現在開設されているということです。
井上キャスター:
あとは全国の各自治体が仮設のホテルなどの貸し出しも始めているという情報も入ってきています。
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