能登地震“土地の隆起と活発な地震活動”原因は「海底の活断層」 東北大教授が指摘(2024年1月9日)
能登半島地震について研究者らが報告会を開き、今回見られた土地の隆起と活発な地震活動の原因がどちらも「海底の活断層」だったと指摘しました。
東北大学 災害科学国際研究所 遠田晋次教授
「海岸線から数キロ沖合にある活断層なんです。この辺り全部、活断層。未知の断層が今回動いたのではなく、この活断層群が動いた。(陸地の下にかかるから)地震動は真下で強くなり、断層が海にかかっているので津波を発生させたということになる」
東北大学の遠田晋次教授はさらに、能登半島は地質学的に見て土地の隆起が非常に激しく、「その原因も沖合にある活断層だ」とも指摘しました。
今回の地震で4メートル隆起したとの報告もあることから、「3000年から4000年眠っていた活断層が動いたことになる」とも分析しています。
この断層の存在は、津波の予測には組み込まれていても今は陸地の揺れの予測では考慮されていないとして、「沿岸部にある断層も陸地に強い揺れをもたらすので、評価していく必要がある」と話しました。
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