被災地で多くの命救う空飛ぶ捜索医療団…過酷な現場「ますます厳しい状態に」【もっと知りたい!】【グッド!モーニング】(2024年1月8日)
今もなお、懸命な救出作業が続けられている被災地。6日の夜、冷たく降りしきる雨の中、“ある奇跡”が起きました。
■女性は…会話ができる状態まで回復
生存率が著しく低下すると言われている、発生から「72時間」を大きく過ぎた124時間ぶりに、石川県珠洲市の倒壊した住宅から、93歳の女性が救出されました。
現在、救出された女性は、会話ができる状態まで回復しているといいます。
救出された女性の長男は、地震が起きた際の状況についてこう振り返ります。
救出された女性の長男
「1部屋に何人や、5人おったんかな。1部屋に5人で、母親は退院したばっかりで、ちょっと体弱っとったんで、ベッドで食事しとったと思います。ベッドにいたから布団は近くにあったのか。食事もとったばかりだったということとか、いろいろ本人の意思も、強い意思もあったのかなというふうには思いますね」
この奇跡の救出に関わったのは、民間の災害支援組織、空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”です。
地震発生後、医師や看護師ら総勢19人と救助犬2匹で緊急チームを結成。
被災地で支援活動を行い、数多くの命を救ってきました。しかし、救える命だけではありません。
■「死亡宣告」も重要な仕事…その理由は?
時には死亡宣告を行い、遺族に報告しなくてはいけない役割も背負っています。
空飛ぶ捜索医療団“ARROWS” 稲葉基高医師
「ご主人がずっと見守られている中で僕らも活動参加していたので、1人は生きて見つかっていますので、奥さんも見つかるのではないかと期待していましたけど、すごく残念ですね」
懸命の救出もむなしく、命を救えない場合もありますが、宣告も重要な仕事だといいます。
稲葉医師
「死亡宣告をするまでは、患者さんってずっと心肺停止の扱いなんですよ。だから、これは生命兆候がないだろうと、ある意味では診断することで、その後の救助が円滑にできたり、他のところの救助が早くできたりとか、そういうこともあるんです」
遺族に最大限の配慮をしながら、医師としての仕事を全うする稲葉医師。過酷な現場ですが、次の患者を救うため前を向きます。
稲葉医師
「ますます厳しい状態になっていると思いますけども、今も救助チーム、救助隊は可能性を信じて救助活動を続けられていると思うので。それに我々医療が介入できることがあればやっていく」
(「グッド!モーニング」2024年1月8日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く