“全額キックバック”か 安倍派が改選前参院議員に…告発教授「表に出せない金」指摘【グッド！モーニング】(2023年12月25日)
政治資金問題を巡り、去年、安倍派がキックバックを廃止する方針を決めましたが、その後、撤回していたことが分かりました。また、東京地検特捜部の新たな動きが明らかになりました。
■改選前の参院議員に…全額キックバック？
安倍派 塩谷立座長
「（Q.ノルマを超えた分については議員に戻す？）そこは、そういう話があったことはあったと思います」
先月、安倍派内でのキックバックを認めるかのような発言をしていた安倍派の塩谷座長。東京地検特捜部が、塩谷座長に任意で事情を聴いたことが分かりました。
キックバックされたお金は政治資金収支報告書に記載されていない疑いがあります。塩谷座長はキックバックについて、「適正に処理されていると思っていた」という趣旨の認識を示しているということです。
さらにこの週末、安倍派は去年キックバックを廃止する方針を一度決めたものの、撤回していたことが分かりました。
関係者によりますと、当時すでにパーティー券の販売を終えているなどの理由で、一部の議員側から反発があったということです。また、改選を控えた参議院議員に対しては、ノルマ分も含めたパーティー券収入の全額をキックバックしていたとみられることも分かっています。
もし、こうしたお金が裏金として選挙費用に使われていた場合、どのような問題があるのでしょうか？
■専門家「表に出せない金の使い方」指摘
自民党の派閥の政治資金を巡る問題。改選を控えた参議院議員にはノルマ分も含めたパーティ券の収入の全額がキックバックされていたとみられています。パーティー券収入の不記載を告発した、神戸学院大学の上脇博之教授はこう指摘します。
上脇教授
「受け取ったお金を候補者が選挙でもし使っていれば、これを選挙運動費用の収支報告書に書かないといけないです。書いてないと公職選挙法違反になる。参議院選挙だから、いつもよりキックバックが多かったとなると、表に出せない金の使い方をした、そういう疑いが生じてしまう」
（「グッド！モーニング」2023年12月25日放送分より）
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