“強烈”襲来 除雪に追われ生活にも影響 教訓生かした画期的な取り組みとは【サンデーLIVE!!】(2023年12月24日)

“強烈”襲来 除雪に追われ生活にも影響 教訓生かした画期的な取り組みとは【サンデーLIVE!!】(2023年12月24日)

“強烈”襲来 除雪に追われ生活にも影響 教訓生かした画期的な取り組みとは【サンデーLIVE!!】(2023年12月24日)

■記録的大雪 雪かき断念せざるを得ない高齢者も

取材ディレクター 安藝拓巳
「辺り一面真っ白で街灯もないため完全に何も見えません」

 取材に向かったのは、記録的な大雪に見舞われている北海道留萌市。幌糠では20日、72時間の降雪量が122センチとなり、観測史上1位を記録しました。

 路肩には2メートルを超える高さの雪が積もっていました。

 雪に慣れている地元の人でも、連日の“ドカ雪”は体にこたえるといいます。

地元住民
「(Q.何時まで(雪かきを)やる予定)もう止める。何時間も(雪かき)できない、年だから」

 除雪が間に合っていない場所も多く、住民の暮らしにも影響が出ています。

地元住民
「(Q.車の下も雪かきして出るのか)ショベルカーが来るのでそれに合わせて車を動かすっていう感じなんですけど、まだ来ていないので来るかどうか」

 重機で除雪ができなければ、出勤もできない状況だといいます。

取材ディレクター 安藝拓巳
「いま留萌の雪を乗せたトラックがやってきました」

 市から除雪の依頼を受けているこちらの業者は除雪した雪を捨てるため、6台のダンプカーがフル稼働していました。

ダンプカーの運転手
「(Q.(雪を捨てるため)何往復したか)7往復ですね、午前中だけで。今年は(雪が)とても多い」

 所有するダンプカーだけでは足りず、1台追加で借りたといいます。

 そして除雪を行う人員も不足しているといいます。

北交産業 清水豪営業部長
「12月が物流、トラックの方も忙しくて今回は除雪も忙しいので大変ですけど、なんとか皆で協力し合ってやっているとこではあります」

 留萌市では今月から除雪を行う事業者8社が協力し合い、足りない人員の派遣など行うといいます。

■記録的な積雪 一時孤立した集落も

 23日、48時間降雪量が観測史上最多となった石川県輪島市。

 倒木で孤立する集落では…。

孤立地域の住民
「午後からずっと停電で困っている状態。石油ストーブが1つあるので、家族3人で1部屋に集まって生活」

 輪島市では24日午前6時時点で約550戸が停電し、97世帯が孤立しているということです。

■教訓生かし― 遠赤外線で雪をとかす装置導入

テレビ朝日 駒見直音アナウンサー
「新潟県柏崎市にやってきました。すごいですね、私の脛(すね)のあたりまで雪が積もっているのが分かりますね」

 22日、新潟では3時間の降雪量が20センチと12月の観測史上最大の雪を記録しました。

【駐車場から出られない車】
「雪に足を取られてしまっていますね。中々前に進めません。今ようやく出ることができました」

地元住民
「(Q.こういったことはよくある?)毎年ですよ。これくらいは何て言うことはない」

 柏崎市ではちょうど1年前にも大雪に見舞われていました。

 去年12月、記録的な大雪の影響で国道8号では、一時22キロにわたって、800台以上が立ち往生する交通障害が発生しました。

地元住民
「(Q.今年は立ち往生解消されそうですか?)あそこ見てきました?ヒーターというか、遠赤外線で坂道をヒーターで温めているんですよ」

 柏崎市では去年のトラブルを受け、新たな対策が取られているとのこと。現場を見に行くと。

地元住民
「これがそうなんですよ」

 今月試験導入された「遠赤外線融雪装置」。遠赤外線を道路に照射して路面をあたため、雪をとかします。去年起きた交通障害では除雪が追いつかなかったことが一因となっていました。

 現在はおよそ70メートルの間に9機が設置されていますが、国土交通省は、効果が確認されれば導入範囲を広げる方針です。

地元住民
「こうやってとけていれば積もっているのも消えますからね」

 また、除雪の最前線に立つ現場では。

森下組 土木部 峠義輝課長補佐
「八木沢の(スタックした)車なんですけど、台湾の人で皆断られているみたいで、警察でいいですか?ずっといられると(除雪作業の)支障になっちゃうので」
「(Q.外国人の方のトラブルですか?)そうなんです。ノーマルタイヤで来てるみたいで、スタックしちゃってて…」

 新潟県湯沢町で道路の除雪作業を請け負う「森下組」。除雪の操作と雪道での運転を同時にこなす技術の習得には数年かかることなどから、人繰りが厳しい状況だと言います。

峠義輝課長補佐
「(Q.何人くらい足りない?)もう5人ぐらいいてくれれば大雪とか想定外のことが起こっちゃうと5人くらいの余裕はほしいです」

■ITを利用した課題解決の取り組みも

 作業員の高齢化で担い手不足も懸念される除雪。こうした課題をITで解決しようと新たな取り組みが始まりました。

除雪作業員
「これをオンにすると“自動”で動きます」

 この除雪機は除雪の基本動作を自動化。コンピューター上の地図に除雪する場所や動作を事前に登録すると、自動で除雪を始めます。

峠義輝課長補佐
「非常に便利だと思うし、若い人たちは特に除雪に興味は持ってるけど難しそうだなっていう人もいる。どんどん国道だけでなくて市とか町、県の機関にも導入されるといいんじゃないかなと思います」

(サンデーLIVE!! 2023年12月24日OA)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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