今季“最強寒波”列島大混乱…大雪でSOS「車が沢へ落下」 砂丘真っ白、温泉地も極寒【羽鳥慎一モーニングショー】(2023年12月22日)
今シーズン最強の寒波が来ている。記録的な大雪となり、各地で混乱が広がっている。岐阜県にある世界遺産の白川郷では、視界が真っ白になるほどの雪が降り、観光客にも影響が出ている。
■富山・福井で「顕著な大雪に関する気象情報」
午前1時すぎの富山空港の映像。ライトの明かりに照らされ、雪が降り続いている。
富山県と福井県で「顕著な大雪に関する気象情報」が発表された。
富山県内では3時間で20センチの降雪を観測。また福井県でも顕著な降雪を観測。大規模な交通障害が発生する恐れが高まっているとして、気象庁は警戒を呼び掛けている。
■除雪機5台…急ピッチで除雪
21日、全国で一番の降雪量を記録した、世界遺産の白川郷。かやぶき屋根も雪で真っ白になった。
観光客は雪の深く積もった道を、長靴を履いて歩いていく。
白川村では21日、3時間で23センチの雪が降り、12月としては観測史上1位の大雪になった。
石川県でも、大粒の雪が長時間降り続いた。
夜になっても雪の勢いは衰えず、木の枝にはびっしりと雪が積もっている。5台の除雪機を使い、急ピッチで除雪を進めたという。
■重機2台で…懸命の復旧作業
午後になり、雪が強まってきた新潟県長岡市。次第に雪の粒は大きくなり勢いを増したことで、先が見通せない状況になった。
地元住民
「11時ごろから降り始めてきた、どかどかと。これは積もりますよ。もうこれは、逃れられないことだから…」
22日朝までに30センチを超える積雪を観測した長岡市。この雪の影響で市内では渋滞が発生。その先にあったのは大型クレーン車。側溝にはまり、動けない状態になっていた。
クレーン車のドライバー
「車が事故を起こしていて。その車（事故車）をよけた対向車をよけようとブレーキを踏んだら、滑った」
ドライバーによると対向車線で事故が起き、車を避けようとした際に滑ったという。幸いけが人はなく、懸命の復旧作業が行われた。
重機2台を使った大掛かりな作業。無事、重機が道路に戻された。
■救援要請が入るも…運転手に連絡つかず
夜になってさらに雪が強まってきた新潟県上越市。
市内では22日朝までに30センチを超える積雪を観測。午前中から雪が降り続いたことで、市内では車のトラブルが相次ぎ、JAFロードサービス隊には朝から救援要請が入る。
JAF新潟支部ロードサービス隊 上越基地 磯谷晃一さん
「この辺だと思うんですけど。電話したんですけど、お客さんにつながらなくて」「（Q.どんな状態）道路走行中に沢みたいなところに落ちたということで来たが、お車が見当たらない」
走行中、雪でスリップした車の運転手からの救援要請。しかし車は見つからず、運転手にも連絡がつかない。
ロードサービス隊が道の奥を捜索しているとトラックを路肩に止め、走り出す隊員。向かった先には道路下の沢に落下した白い軽自動車があった。車内を確認するが…。
磯谷さん
「ちょっと電話がつながらないですね」「（Q.中には人はいなかったんですか？）中には人は、いなかった」
深々と雪が降り続くなか、軽自動車の運転手と連絡がつかず途方に暮れる隊員。すると、軽自動車を運転していた女性の父親が現場に現れた。
磯谷さん
「何度も電話かけてすみません。ちょっと車を見せさせて頂いたんですけど。クレーンとかで作業させて頂くのが良いかなと思います」
救援要請をした 運転手の父親
「（Q.運転してたのは娘さん？）そうです。雪で滑って、そのまま落ちちゃったと。初心者なんで…けがもなくて…」
幸い運転していた女性にけがはないという。
JAFのトラックでは対応できないため、後日落ちた車をクレーンでつり上げることに。
磯谷さん
「きょうの雪はかなり湿った雪でしたので、急のつくハンドル操作や急加速などしてしまうと、簡単にコントロールを失う場合があるので、気を付けて頂きたい」
■去年の教訓を生かし…在庫増やして対応
去年も記録的な大雪に見舞われた長岡市。市内の国道では大規模な立ち往生も発生。周辺の物流にも影響を及ぼした。
去年の市内のスーパーの写真。商品が届かず陳列棚は空っぽに。この状態が2、3日続いたという。
原信ナルスオペレーションサービス 石原照門広報部長
「物流センターでトラックを多めに手配しまして。あと運ぶものがないといけないので、事前に在庫型の商品については在庫を多めに手配しました」
店舗では去年の教訓を生かし、在庫を増やして対応することに。客もこれからの雪に備え買い物をする姿が見られた。
買い物に来た男性
「パン類とか麺類とかが欲しいんだけど、そういうのがだいたいそういう時にないじゃない。今のうちに少しはね（買っておく）」
■雪かきに追われる住民 手伝い申し出るも…
21日も、全国一番の積雪を記録した北海道留萌市。午後3時以降は、吹雪でホワイトアウト状態だったが、雪が落ち着いていた午前中、住民は雪の片づけに追われていた。
21日ようやく、屋根の雪下ろしができたという男性は、次のように話す。
雪下ろしをする男性
「今年は、いっぺんに降ってきたんで。ちょっと大変ですね」
この女性も、雪かきに追われていた。
留萌市民
「重いんです。湿った雪は特に重いんです。2～3回手伝ってもらえれば、すごくうれしいけどね」
「手伝いましょうか」と手伝いを申し出るが…。
留萌市民
「きのうみたいになった時には、やっぱり大変です」
■“雪捨て場”開設 業者だけでなく…
住民が雪かきに追われるなか、留萌市では21日、ようやく雪捨て場が開設。大量の雪を載せた車両が次々と訪れ、雪をどんどん捨てていく。
業者
「（Q.今年は雪の量多い？）多いなんてもんじゃないって。留萌に2、3日住んでみね？」
「（Q.きょうは何往復する？）きょうは晩まで20回くらい（往復）」
雪を捨てに来ているのは、業者だけではない。
70代男性
「（Q.この雪どこから持ってきた？）自分の家の前です」
家の周りに積もった雪を捨てに来た男性。トラックに積んできた雪を、スコップを使い、手作業で下していく。
その目の前では、ダンプカーもやってきて、荷台を斜めにして一気に雪を落としていく。
70代男性
「（Q.これは荷台に積むのも大変だし、下ろすのも大変ですね）そうだね。できれば3回は来たいんだけどね」
■鳥取砂丘、湯布院でも雪
21日は西日本も、雪に見舞われた。
普段は砂で茶色い景色の鳥取砂丘も、一面銀世界に。九州では、佐賀市内で大粒の雪が降り積もり、道路が全く見えない状態になった。
日本有数の温泉地、大分県湯布院でも雪が降った。朝から深々と雪が降り続き、21日の最高気温は平年より8℃以上低い1.6℃を記録した。
えびす屋湯布院 中村典紘店長
「寒いっす。走行中は大丈夫だと思うんですけど、止まってから待機時間がしんどいかな」
（「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年12月22日放送分より）
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
