「ホストに貢ぐことが正義」「自分の生活安定させたい」“頂き女子りりちゃん”の本音【報道ステーション】(2023年12月21日)
頂き女子“りりちゃん”こと、渡邊真衣被告(25)は、男性の好意を利用して、現金1億5000万円以上をだまし取った詐欺の罪や、その手法をマニュアル化し、詐欺を手助けした詐欺ほう助の罪に問われています。
渡邊被告は、勾留されている施設で、同じ25歳の記者の取材に本音を語りました。
面会室に入ると、上下黒のスエット姿、眼鏡とマスクをつけ、落ち着いた様子で座っていた渡邊被告。
記者:「頂き女子を始めた理由を教えてもらえますか」
渡邊真衣被告:「えっと、二十歳のときから、ホストに通ってて、担当を応援する。お金を持っていくのが仕事というか。風俗で働いてたんですけど、(お金が)足りなくて。それで、いろんなおじさんに何にも考えずにLINEしまくったら、お金をくれた人がいたんですよ」
記者:「どうしてホストにはまっていってしまったんですか」
渡邊真衣被告:「自分の人生が嫌になっちゃっているんですよ。昼の仕事してたけど、うまくいかなくて。家族との関係もうまくいってないし、人生ぽかーんって、何もすることがなかったんですよ。ホストクラブに行くと頼られて、「居場所なんだ、頑張ろう」って。ホストに貢ぐことが当たり前で、正義で。それで、闇に進んでいってしまった。(ホストクラブに通うのを)やめたら、何もやりたいことないし、自分の人生、死んでいるのと一緒なんですよ」
ホストの話をしているときは、テンション高く、笑顔で話す渡邊被告。しかし、被害に遭った男性たちについて聞くと、神妙な面持ちになります。
渡邊真衣被告:「被害者の方には、要求があると思うから、それに応えていきたいとは思ってる」
記者:「どういうふうに」
渡邊真衣被告:「もらった分のお金を返してほしいっていう人もいると思うし、ずっとLINEで会話したりしてたから、寂しさを埋めてあげたい」
記者:「どうやって埋めるんですか」
渡邊真衣被告:「普通にLINEしたり、会って、ご飯食べたり、いま考えられるのはそれだから。でも、被害者から考えを聞いて、自分だけの考えじゃなくて、向き合っていきたい」
最初の逮捕から約4カ月。今後については、こう語りました。
渡邊真衣被告:「まずは自分の生活を安定させたい。身分証もない、保険証もない。普通の人との差を埋めないと。5年、歌舞伎町にいたから、次やりたいことは見つからない」
記者:「被害者の男性と向き合ううえで、会ったりしてという話があった。また、頂き女子になったりはしない?」
渡邊真衣被告:「私にとって、お金がほしい=ホストなんですよ。お金が必要じゃないと、おじさんからお金もらうのって、精神的につらいんですよ。だから、やりたくない。やりたくないです」
渡邊被告の次回の公判は、来年2月に予定されています。
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