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台湾の新航空会社は“豪華シートに充実機内食”…手厚いサービスを売りに5年で急成長【もっと知りたい!】【グッド!モーニング】(2023年12月20日)
年末年始の海外旅行先で人気の台湾。その足として人気となっているのは現地の航空会社です。スターラックス航空はLCC(格安航空会社)ではなく、サービス重視の戦略で急成長しています。その理由を取材しました。
■人気!スターラックス航空 フライト体験
成田空港のチェックインカウンターは手続きまであと約10分ですが、列がかなり長くなっています。台湾からのインバウンド客で、機内はほぼ満席です。
最新鋭の設備に落ち着いたデザイン、機内食は地元の有名店が監修しています。急成長しているのは、設立からわずか5年の台湾のスターラックス航空です。
一体、なぜ人気なのでしょうか。その秘密を東京―台北間・片道5万円ほどの旅で探りました。
機内に入ると、出迎えてくれるのはオリジナルの台湾茶の香水の香りです。客室乗務員の制服は近未来的なイメージが特徴で、台湾の有名デザイナーが手掛けました。
スターラックス航空はアジアを中心に、台湾と世界8カ国・21の都市を結び、12月20日現在、日本へも8つの路線が運航しています。
成田から台北までのエコノミークラス運賃は、LCC(格安航空会社)の2万円台に対し、およそ倍の4万円から5万円ほどです。
旅行大手HISが発表した年末年始人気の海外旅行先ランキングで、2位に急浮上した台北。成田から片道およそ3時間のフライトを体験しました。
■至れり尽くせり…座席BMWグループがデザイン
座席は吸い付くような座り心地です。機内はグレーとブラウン、白と落ち着いた雰囲気です。
成田路線で使用されているエアバスA350-900は、およそ460億円する最新鋭の機体です。座席はBMWグループがデザインし、エコノミークラスはすべての席に13.3インチの大型モニターが設置されています。
ヘッドレストは高さ調節だけでなく、左右を折りたたむことも可能。大型の窓には、ボタンを押すと外の明るさを変えられる最新の電動シェードと、至れり尽くせりです。
離陸からおよそ1時間後、機内食が運ばれてきました。
客室乗務員:「お客様が事前に注文したビーフカレーとデミグラスソースのオムライスです」
追加料金なしで提供される機内食は、台湾発祥のブランドや地元の食材にこだわり、業界で初めてエコノミークラスでも搭乗前にメニューを選ぶことができるということです。
■豪華ビジネスクラス!スライドドア付き
ビジネスクラスは、スライドドアが付いたほぼ個室の座席です。大人が足を伸ばして横になれるほどの広さで、リクライニングの操作はタッチパネルで行います。
機内食もより豪華に。台湾で有名な高級焼肉店が監修したメニューは味付けされた肉を店員が客の目の前で焼くスタイルの日本式焼肉店で、週末は予約も難しいほどの人気店です。
ビジネスクラスでは、路線によって、ミシュランガイド東京で一つ星を獲得した焼き鳥店とコラボしたメニューも用意されています。
10月からは日本路線で短時間の飛行では珍しいファーストクラスのサービスも始めました。
利用客:「普通の航空会社より豪華。飛行機も新しいので楽しみ」「最初は家族旅行で利用した。その時、いいなと感じたので、それからはずっとスターラックス航空を使っている」
■驚き!スターラックスの訓練施設
スターラックス航空は、今年1月から6月期の売上高が前の年のおよそ15倍となる450億円(約98億台湾ドル)と、半期ベースで初めて黒字化するなど、急成長しています。
一体、なぜ高級なサービスを売りにした航空会社がわずか5年で成長できたのでしょうか。台湾にある訓練施設に、日本メディアとして初めて入りました。
スターラックス航空日本支社 旅客営業課 松本晶課長:「弊社は3種類の機材を保有しています。設立したのが2018年だったので、世界で一番早く設立から全機材のシミュレーターを取りそろえた会社」
おととし、桃園空港近くに新しくできたオペレーションセンターはフライトシミュレーターによるパイロットの訓練だけでなく、客室乗務員の研修施設も備えています。
さらに、こんな驚きの施設まで…。
松本課長:「(Q.緊急脱出の際の訓練をプールでしている?)お客様に安心安全なフライトを提供したいという思いがあるので、こちらの訓練施設にすべての設備を備えている」
■「高級路線」スターラックス成功の理由
こうした優秀な人材を育成するための設備投資に加え、最新の機体を20機あまり購入。人気の高い都市をつなぐ新規路線の拡大を続けてきたことも急成長の理由です。
特に力を入れているのが、日本路線です。
松本課長:「台湾の人口は2000万人だが、毎年約500万人が日本に行く。年に1回だけでなく、2回、3回と行きたい人が多い」
国土交通省航空局の資料によると、国際線ではここ数年LCCの利用客が急増していて、シェアは10年前と比べおよそ4倍に拡大しています。
専門家は、競争の激化するLCCへの参入ではなく、高級路線を打ち出したことが、スターラックス航空の成功の理由だと話します。
航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗氏:「金額で勝負するのではなく、クオリティーを求めて利用しやすいビジネスクラス、ファーストクラスも設置することで、一定の所得以上の富裕層を狙っている。かつエコノミークラスもしっかり設定することで、幅広い層の人に利用しやすい、身近に利用できる航空会社」
(「グッド!モーニング」2023年12月20日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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