検察幹部「不透明なカネの流れあれば明らかにする」自民党中枢に異例の捜査のメス｜TBS NEWS DIG
政権与党の中枢に捜査のメスが入りました。東京地検特捜部は、自民党・安倍派と二階派がパーティー券収入を収支報告書に記載せず、億単位の裏金を作っていた疑いがあるとして、関係先を一斉に捜索しました。
記者
「午前10時です。東京地検特捜部の係官が家宅捜索に入ります。自民党最大派閥に捜査のメスが入ります」
政治の中枢＝千代田区平河町。安倍派＝清和政策研究会の事務所に、東京地検特捜部の係官らが家宅捜索に入りました。
およそ100メートル離れた二階派＝志帥会の事務所でも…
記者
「二階派の事務所に東京地検特捜部の係官が家宅捜索に入ります」
総理大臣や閣僚を輩出している自民党の主要2派閥が一斉に捜索を受けるという、極めて異例の事態に発展しました。
安倍派の収支報告書を取りまとめていたのは、会計責任者の男性です。けさ、取材に対し…
安倍派会計責任者の男性
「（Q．違法性の認識は無かったのか）…」
会計責任者は特捜部の任意聴取に対し、収支報告書に記載しなければならないことだったと認める説明をしているといいます。
政治資金パーティー収入のキックバックによる「裏金作り」。その仕組みはこうです。
各議員には1枚2万円のパーティー券の販売ノルマが割り当てられていて、これは派閥の収益になります。そして、ノルマを超えた差額分が派閥側から還流＝キックバックされ、議員側に入るのです。
こうしたカネの流れは政治資金収支報告書に記載する必要がありますが、安倍派では、派閥側・議員側ともに一部記載されず、過去5年で総額5億円にのぼるキックバックがあった可能性があります。
二階派でも、政治資金パーティー収入で得た億単位の額を収支報告書に記載していなかったとみられています。
ついに強制捜査に発展した“裏金疑惑”に検察幹部は…
検察幹部
「意図的にやっていたかがポイントだ。不透明な金の流れがあれば、明らかにしていく」
午後3時前、安倍派事務所で動きが。捜索を終えたとみられる係官が大量の段ボール箱を車に積み込んでいました。
キックバックはいつから行われ、収支報告書への不記載を国会議員は了承していたのか。特捜部は押収した資料の解析を進めるものとみられます。
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