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世界で激化EV競争「日本のクルマは勝たなきゃいけない。でもね、何をもって勝つかなんですよ」豊田章男会長がモビリティショー開幕前 単独インタビュー【news23】|TBS NEWS DIG
ジャパンモビリティショーがきょうから開幕します。世界の自動車メーカーがEVでしのぎを削る中、日本メーカーは勝てるのか? 日本自動車工業会の豊田章男社長がJNNのインタビューに応じ、日本メーカーがとるべき戦略とクルマの未来について語りました。
■日本のEV 世界で勝てる?
ニッポンのクルマの未来は?自動車の業界団体のトップ、豊田会長に聞きました。
日本自動車工業会 豊田章男 会長
「日本の自動車業界に元気になっていただきたい、笑顔になっていただきたい。モーターショーをモビリティショーに変わることによって、より多くの方々が参加いただくようなチャンスを得た」
25日に報道公開されたのは、ジャパンモビリティショー。
4足歩行のロボットに、“空飛ぶクルマ”も…
これまでの自動車の枠にとらわれない、移動手段=モビリティとして未来の乗り物が展示されました。
ただ、激しい戦いの場となったのは、EV=電気自動車でした。
その場で360度回転する車。中国のBYDのEVです。価格は2000万円超え。
■出遅れ指摘も「日本のクルマは勝たなきゃいけない」
海外メーカーがEVを強化する中、出遅れが指摘されている日本メーカー。
トヨタ自動車 佐藤恒治 社長
「クルマ屋らしい。バッテリーEVを作る」
トヨタが初めて公開したのは、高級車ブランド「レクサス」の次世代EVです。
3年後に投入されるこのEV。バッテリー技術を向上させ、航続距離は大台の1000キロに。
目玉はクルマの「知能化」です。
「ファーマシー(薬局)」
「ブックストア」
「フレンチレストラン」
指をさすと、街の情報を教えてくれるクルマです。
AI=人工知能により、運転席のカメラでドライバーが指さす方向を検知。店の情報まで教えてくれ、予約も可能です。
日産は航続距離を飛躍的に伸ばす次世代の全固体電池を搭載したコンセプトカーを発表。
一方、ホンダが力を入れるのは、自動運転タクシーです。無人のため、運転席がありません。
ホンダ 三部敏宏 社長
「かなり広い空間なので、非常にリラックスした形で、移動中にいろんなことができる」
3年後には都心部で実際に走らせるといいます。
ホンダ 三部社長
「あらゆるビジネスの可能性を、スピード感を持って広げていくことが重要。もう立ち止まっていたら生き残ることは絶対できない」
調査会社のマークラインズによると、2022年のEVの世界販売台数はアメリカ・テスラや中国・BYDが大きくリードしています。
海外勢を迎え撃つこの人は…
ーー日本のクルマは勝てるのか?
日本自動車工業会 豊田会長
「いや、勝たなきゃいけないんじゃないですか。でもね、何をもって勝つかなんですよ」
日本メーカーがとるべき未来とは。豊田会長はこう指摘しました。
「我々日本のメーカーは、世界の道で移動手段である自動車というもので、色んなものを運んでいると思うんですね。情報も運ぶ、また幸せも運んでいる。そして多くの方を笑顔にできる。そんなモビリティになることはぜひとも、皆さん方に応援いただきたいですし、そんなモビリティを考えてる会社が日本にあるので、ぜひともそういう会社を勝たせないとね」
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