#shorts 寝過ごし“最果て終着駅”でドラマ…忘年会後の悲劇 渋谷から43駅「絶望」【詳細版】
今年も残すところ、2週間となりました。この時期はお酒を飲む機会も多くなると思いますが、電車内で寝過ごしてしまう人も多いのではないでしょうか。この週末、寝過ごした人たちが目覚めた“最果ての終着駅”で待っていたドラマとは…。
■久しぶり忘年会 盛り上がり“寝過ごし”
にぎわいを見せる、年の瀬の東京・新橋。コロナ5類移行後、初の忘年会シーズンということで、盛り上がっていました。
入社1年目:「めちゃくちゃ楽しいです」
上司:「(Q.去年は忘年会やった?)やってない」
海外に赴任していた人:「(Q.何次会くらいまでやる予定?)5次会くらい。エンジョイ、ジャパン!」
店は大忙し。うれしい悲鳴を上げていました。
根室食堂 平山徳治社長:「(予約が)入ったりキャンセルになったり、結構ドタバタで…。これ、きょうだけの予約なんですが、席数(80席)の3倍くらい。すでに200人くらいはお客様をお断りしてる状況ですかね。コロナの時期を忘れるくらいの勢いで、皆さん飲みに来るので。やっぱり皆さん、飲みたいんでしょうね。年末はね」
終電が近づき足早に駅に向かう人たち。しかし、飲み過ぎて、気が大きくなる人もいました。警察がその場を治める騒ぎとなりました。
飲み過ぎによる“寝過ごし”にも注意が必要です。終電に乗れたと安心して、ついウトウト…なんてことになれば、たどり着く先は何もない“最果ての終着駅”です。
■渋谷から43駅「絶望の駅」 正座でうつむく?
渋谷から43駅、埼玉県久喜市にある南栗橋駅。周辺には深夜営業の店がなく、寝過ごした人たちからは「絶望の駅」と呼ばれています。
駅員に起こされ、電車から男性が出てきました。電車はもうないため、電車で戻ることはできません。
電車に乗ろうとした人:「ちょっとやっちゃったなって感じです」
深夜0時ごろ、駅前にはなぜか正座をしながら、うつむく男性の姿がありました。
大袋駅で降りる予定だった男性:「(Q.お兄さん大丈夫ですか?)今、どこら辺ですか…?」「(Q.南栗橋です)まじすか…」
草加で飲み会をしていたという男性。大袋駅で降りる予定が、10駅先の南栗橋駅まで寝過ごしてしまいました。
大袋駅で降りる予定だった男性:「(Q.何杯飲んだ?)記憶にないです…」
一緒に住んでいる母親に連絡し、迎えに来てもらおうとしますが…。
大袋駅で降りる予定だった男性:「あぁ無理ですね」「(Q.タクシー乗れそう?)なさそうですね…」
タクシー乗り場は目と鼻の先。スタッフが伝えると…。
大袋駅で降りる予定だった男性:「(Q.すぐそこタクシー止まってますよ)ええ!はぁ、高くつくなぁ。まぁ、行ってみないと分からないでしょう!」
男性は力なく立ち上がると、フラフラとタクシーに乗り込み、去っていきました。
深夜0時30分ごろ、人気のないホームにポツンと男性の姿がありました。
駅員が何度も起こしに来ますが、一向に起きる気配がなく、男性はなんとそのままおよそ1時間寝てしまいました。ようやくホームから出てきた男性に話を聞きました。
1時間ホームで寝ていた男性:「(Q.寝ていた記憶ある?)知らない、全然知らない」「(Q.きょうはどこで飲み会?)春日部!1駅で済むはずだったんだよ!」
男性が降りる予定だったのは東武動物公園駅。春日部駅からは1駅、わずか4分の距離です。
男性は、タクシーを待つことにしました。
■「逆に乗っちゃった」…“最果て駅”へ
新宿駅から19駅先の東京・高尾駅では、すでに終電はないのですが、男性がホームに立ち尽くしています。
手に持っていたたばこを駅員に注意された男性は、フラフラと立ち去っていきました。
駅前には、終電を逃してしまったのでしょうか。タクシーを待つ人の行列ができています。列には並ばず、座り込んでいた男性に話を聞きました。
立川で降りる予定だった男性:「何もないですね…。(スマホの)電池もなくなって、どうしようかなと」
一緒にタクシーを待っていた男性は、本来なら神奈川県の東戸塚駅で降りる予定だったといいますが、路線は全然違います。なぜ高尾に…?
立川で降りる予定だった男性:「御茶ノ水から東京のほうに向かうやつを逆に乗っちゃったんですよ」
東戸塚駅で降りる予定だった男性:「本当にだめなんですよ…」
しかし…。
東戸塚駅で降りる予定だった男性:「この駅もなんか趣ありますね。旅行に来た気分になります」
すっかり意気投合した2人は、立川までタクシーを相乗りしていきました。
■茅ケ崎に帰るはずが高尾に…始発待ち2時間
千鳥足で歩く男性は茅ケ崎にいくはずが、なぜか高尾に…。
茅ケ崎で降りる予定だった男性:「(Q.この後どうする?)兄が来てくれたらいいなって感じで待ってます」「(Q.連絡はついてる?)ついてない…ですね」
タクシーで帰ろうにも2万円かかるため、始発を待つことにしました。
茅ケ崎で降りる予定だった男性:「(Q.朝までここで?)はい。あったかいですよね。もっと寒いかなと思ったので。ちょうどいいです。息抜きになります」
この日、東京都心では深夜を過ぎて20℃超えの暖かさ。深夜2時すぎ、八王子市の気温は9.4℃でしたが、南からの温かい風が吹いていたため、さほど寒さを感じていない様子です。
しかし、午前3時を過ぎると、冷たい北風が吹き始め、駅のベンチに移動した男性は寒そうに体をさすります。
茅ケ崎で降りる予定だった男性:「寒いです、めっちゃ寒いですね、この時間」
そして、待つこと2時間…。
茅ケ崎で降りる予定だった男性:「(Q.やっと始発乗れますね?)いやー、早く乗って帰りたいです、ほんと」
■“寝過ごし客”深まる絆 最果てで一期一会
お酒を飲む機会が増える忘年会シーズン。寝過ごしも、悪いことばかりではないようです。
彩和タクシーグループ タクシー運転手:「相乗りする人いますね。そこから恋愛に発展する場合もあるんです。だいたい乗り越す人って、また乗り越してくるんですよ。私たち、付き合っちゃいましたみたいな。幸せで何よりですよね」
先ほどホームで1時間ほど寝ていたと紹介した男性。帰りの方面が一緒ならと、相乗りを提案します。
男性:「タクシー呼べた方!みなさん、どこまで帰るんですか?」
女性:「姫宮」
男性:「春日部」
女性:「みんな乗ったらいいんじゃない?」
男性:「みんなで帰ろう!」
女性:「どうですか?春日部」
男性:「いいですよ」
男性:「みんなで乗ろう!」
寝過ごした人同士、何か通じるところがあるのか、仲間意識が芽生えていました。
男性:「大丈夫?(上着)貸そうか?寒そうじゃないですか、すごい」
離れた場所でタクシーを待っていた女性にも声を掛けます。
待つこと15分、ついにタクシーが来ました。最後は男女4人で仲良く相乗りをして、去っていきました。
最果てで途方に暮れていた4人。一期一会の絆が生まれたようです。
(「グッド!モーニング」2023年12月18日放送分より)/a>
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