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太宰治ゆかりの跨線橋“渡り納め” 94年の歴史に幕【スーパーJチャンネル】(2023年12月17日)
昭和初期に建設された作家の太宰治ゆかりの「跨線(こせん)橋」が老朽化で撤去されるのを前に「渡り納め」のイベントが行われ、多くの人が訪れました。
■渡り納め 94年の歴史に幕
橋の上から見る夕日に照らされた富士山。数えきれないほどの人が愛した光景です。東京・三鷹市。三鷹駅の西側に架かる「三鷹跨線人道橋」が、老朽化などのため撤去されます。17日午後、最後の“渡り納め”のイベントが終わりました。
朝から晩まで、数えきれないほどの人々を街の南北につないできた「三鷹跨線人道橋」。1929年に建設されて以来、橋は人々にとってただの通路ではありませんでした。そこには、橋を渡る人々の思い出が詰まっているのです。
街の人:「散歩で毎週末、来て(電車に)手を振っていた」「(Q.電車すごい好き?)うん」「この子が1歳の時に引っ越してきたので、5年くらい」「ここは、子どもの頃から通いなれた。娘も孫もお気に入りで、何回来たことか」
■太宰治ゆかりの跨線橋
三鷹に住んでいた作家の太宰治は、この橋に散歩に来るのが何よりの楽しみだったといいます。こんなエピソードが残されていました。
三鷹市スポーツと文化財団 吉永麻美さん:「編集者とかお弟子さんが来ると『ちょっと良い所があるよ』と、自宅から陸橋(三鷹跨線人道橋)に太宰が連れて行ってくれた」
みたか観光ガイド協会 小谷野芳文さん:「この陸橋のお役目が終わったと」
三鷹での太宰ゆかりの地をガイドしているボランティアは、この日、25年続けた三鷹跨線人道橋の最後の案内になりました。
近くに住む槌屋匡人さん(57)。子どもの頃、兄弟で渡った橋は、いつしか自分の子どもにとっても身近な存在になりました。槌屋さん、橋が撤去されることを知り、40年余り前に卒業した中学校の同窓会を開きました。何度も皆で眺めた景色です。
三鷹市立第四中学の卒業生 槌屋匡人さん:「不思議なものでパッと見、誰だっけ?と思うが、一言、二言話すと一気に小学生、中学生に戻った気分で。自分も子どもに戻った気分で当時のまま話せる」
三鷹市立第四中学の卒業生:「大学生の頃ですけど、喜び勇んで彼女を作ってこの上にデートをしに来た」「陸橋と同級生と地元が全部一緒になって、一生忘れないだろうなって思います」
三鷹跨線人道橋は2年かけて撤去するといいます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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