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「爆音の消えゆく彼方を拝む気持ちあり」真珠湾攻撃に参加した海軍将校の戦中日誌|TBS NEWS DIG
シリーズ「現場から、」です。日本軍がハワイのアメリカ軍基地を奇襲した真珠湾攻撃からきょうで82年。JNNでは、真珠湾攻撃に参加した海軍将校の日誌を取材し、兵士の心情に迫りました。
日誌
「皇国の興廃この一戦にあり」
「12月8日決行の日なり」
「敵は真珠湾にあり」
今から82年前に書かれた一冊の日誌。そこには1941年12月8日の真珠湾攻撃に参加した兵士の心情も記録されていました。
日誌は長崎県の南島原市で保管されていました。記録していたのは、巡洋艦の航海士として真珠湾攻撃に参加した原口静彦さんです。日誌には、作戦に参加した軍人としての高揚した気持ちもつづられています。
日誌(12月7日の記録)
「東洋の盟主が今や引きしぼりたる矢を打ち放つべき時は来たれり」
そして
日誌(12月8日の記録)
「奇襲成功せり」
しかし、日誌には勇ましさだけではない表現も…
日誌(12月7日の記録)
「夜の星を飛行機と見誤りて一同緊張せることあり」
真珠湾へ向かう味方の偵察機に…
日誌(12月8日の記録)
「全員爆音の消えゆく彼方を拝む気持ちあり」
日本海軍について研究している 沖田恭祐さん
「ほんと、ぎりぎりの戦いだったんだろうなというのがよくわかるなと」
日本海軍について研究している沖田恭祐さんは心情の変化と緊張感に注目しました。
攻撃の当日には敵の空母の行方がわからなくなり、緊張に拍車がかかります。敵空母に反撃される恐れがあるとして、警報が発せられます。
日誌(12月8日の記録)
「敵空母2、巡洋艦10、所在不明、警戒を厳にせよ」
日本海軍について研究している 沖田恭祐さん
「はっきり言って空母対空母の戦争って、アメリカも日本もその当時したことがないので、どう、どこから敵が来るのかわからない。本当に五里霧中でいっていたんだなというのがよくわかるというかですね」
戦争の現実を見てきた原口さん。生前の原口さんを取材したとき、諫められるように次のことを言われました。武勇伝めいた話を聞こうとしたときのことでした。
原口静彦さん
「戦争は美しいもの、勇ましいもの、素晴らしいものと思われたら困る。これが一番困ります。戦争はね、怖いもの、恐ろしいもの、やってはいけないものです」
真珠湾攻撃から82年。原口さんの「戦中日誌」は、後世の人があの戦争の一端を理解する上で貴重な記録であるように感じました。
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