「日本人にも食べてほしい」円安で外国人が殺到…対策も『ミシュランガイド東京2024』(2023年12月5日)
『ミシュランガイド東京2024』が5日に発表されました。国立新美術館を貸切って行われたセレモニーには、4年ぶりに、全ての掲載店の関係者約600人が参加しました。東京の星付きレストランは、世界から注目されています。
そもそもは1900年8月、タイヤメーカーの『ミシュラン』がフランスで、ドライバーのために配った、ドライブ先の情報をまとめた冊子が始まりです。現在は、世界各国で発行されていて、アジアで最初に選ばれたのは、東京。星付きレストランに選ばれるのは、非常に名誉なことです。
今回は、星付きや、安くて値段以上の味とされる『ビブグルマン』などを含め、過去最多の504軒が掲載されています。
日本では、今年4月に公式アプリがリリースされ、店の検索や予約などができるようになっています。
ミシュランガイド事業部 三輪唆矢佳さん:「東京は、ミシュランガイドの星が世界で一番多い都市で、世界一の美食の都市だと思います」
アフターコロナの時代となり、今年は外国人観光客が急速に回復しています。それに伴い、インバウンド需要も拡大。円安も追い風となり、コロナ前の水準を超えるほどとなっています。
三輪さん:「今、デジタル化で、ミシュランガイドのアプリなどで、本を買わなくても世界の掲載店をアプリで見ることができる。東京に興味のある人は、外国・日本の方でもミシュランガイドの店を探すことができる」
また、最近では、外国人専門のレストラン予約窓口のサイトもあり、コロナ禍があったとはいえ、2020年からの3年間と比べ、今年は6倍以上の予約を扱うほど、需要が高まっています。
ミシュランから、手本になる料理人として表彰された『てんぷら近藤』近藤文夫さん。長年、ミシュランの星付きとして、東京・銀座で天ぷらを揚げてきました。
近藤さん:「(Q.海外からの客は増えている)多いです。ネットの客は1回で80件(1件あたり)3人だと240人。海外から色んな方が来てくれて、天ぷらは世界に広がったなと思った」
店はカウンターのみ25席。5日は午後5時から、海外からの観光客2組が予約を入れていました。
アメリカからの観光客:「友人に、このお店を教えてもらいました。とてもおいしいです。普通の天ぷらとは違いますね。衣がとても薄くて、素材の新鮮さが味わえます」
20代の2人は、1人2万円のコースを注文しました。
アメリカからの観光客(20代):「(Q.お値段については)アメリカの店と比べると、妥当な値段だと思います。円安なので、私としてはかなりお手頃と感じます」
海外からの来客もありがたいのですが、日本人にも、もっと天ぷらを味わってほしいとの思いがあります。
近藤さん:「お金は向こう(海外)の方がたくさん持っているからいいではなくて、日本人の方にも食べていただきたい。両方(海外と日本)の人に食べてもらって、天ぷらのおいしさを知ってもらうことが必要。日本人の方にも応えないといけない。(予約は海外と日本で)50%50%の形を取ることにした」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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