広島・原爆資料館に大行列 サミット効果か「2時間待ち」も…苦情相次ぎ市「つらい」(2023年12月5日)

広島・原爆資料館に大行列 サミット効果か「2時間待ち」も…苦情相次ぎ市「つらい」(2023年12月5日)

広島・原爆資料館に大行列 サミット効果か「2時間待ち」も…苦情相次ぎ市「つらい」(2023年12月5日)

 広島の平和記念資料館、通称「原爆資料館」に入館者が殺到し、休日には2時間待ちの行列ができる事態となっています。

■「120分待ちの大行列で断念」SNSの声も

 先月撮影された映像です。原爆資料館の前には100メートルを超えるとみられる長い列ができていました。

 訪問客:「あまりに想像以上に並んでいたので。本当は行きたかったんですけども、30分待つのはきついなと思った。その場を離れました」

 原爆資料館の今年2月の入館者数はおよそ6万8000人でしたが、10月には24万人近くにまで増えています。

 入館までの待ち時間は、平日では長い時で1時間、休日になると2時間を超えることもあるといいます。

 こうした状況にSNSでは、「120分待ちの大行列で断念」「行列がやばすぎて新幹線に間に合わん」といった声が上がっていました。

■なぜ殺到? 担当者「一番は広島サミット」

 市にも苦情が寄せられています。なぜ今、こんなにも入館者が殺到しているのでしょうか?

 広島市平和推進課 西田満 被爆体験継承担当課長:「やはり一番は、広島サミットですね。これまで以上に、平和記念資料館への関心が高まった」

 5月に広島でG7サミットが開催された効果で、特に外国人の入館者が急増しているといいます。

 オーストラリアから来た人:「今の世界には、地球を3回滅ぼせるほど多くの核兵器があるなんて、正気じゃないと思った」

 イギリスから来た人:「私が今まで見てきた中で、最も衝撃的な博物館だった。まだ今も心が悲しみにあふれている」

 外国人が増えたことで今年度の入館者数は、過去最多だった2019年度に迫る勢いです。

■市が対策も解消に至らず…「非常につらい」

 この混雑に打つ手はないのでしょうか?訪れた人から苦情が相次ぎ、市が対策に乗り出しました。

 西田被爆体験継承担当課長:「開館時間帯を延長したり、あと待ち時間をホームページでお知らせしたりという取り組みも当然やっております」

 しかし、混雑を解消するまでには至っていません。

 西田被爆体験継承担当課長:「サミット効果ということで、我々も非常に喜んでいるんですけども、かえって、広島のマイナスのニュースとして発信されるのは非常につらい。今年度の途中であってもできることはやっていきたいなと」

(「グッド!モーニング」2023年12月5日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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