“自分らしい服装” ドラッグストアから銀行まで 「身だしなみルール」緩和相次ぐ(2023年12月1日)

“自分らしい服装” ドラッグストアから銀行まで 「身だしなみルール」緩和相次ぐ(2023年12月1日)

“自分らしい服装” ドラッグストアから銀行まで 「身だしなみルール」緩和相次ぐ(2023年12月1日)

 小売業やサービス業を中心に従業員の身だしなみルールを緩和したり、撤廃したりする動きが相次いでいます。背景を探りました。
 
■ヒゲ禁止、襟付きシャツ…なぜ規定変更?
 
 ドラッグストア最大手のウエルシア。東京・港区にあるウエルシア田町グランパーク店には「12月1日より、“自分らしさ”を尊重した新しい身だしなみのルールを採用しました」との告知が出ています。
 
 清潔感のある身だしなみが求められるドラッグストアの従業員。この店でも、これまでは様々な規定が設けられていました。
 
 例えば、ヒゲは禁止。ユニフォームの下には襟のある服の着用が必須です。ズボンは黒や紺など落ち着いた印象を与える色が求められ、靴は革靴や地味な色のスニーカーを履くことなどが定められていました。

■ネックレスやネイルもOK「自由な表現」
 
 1日からは靴は自由となり、ズボンはデニムやジャージ、スウェットでも構いません。ユニフォームの下には何を着ても良く、ピアスもOKです。ヒゲも「きれいに整えていれば可」とします。
 
 ウエルシア田町グランパーク店 島澤店長:「個人が自由な表現ができ、明るく振る舞えるということで、よりお客様からもお声掛けいただきやすくなるのではないかと」
 
 身だしなみの規定に男女の違いはなく、他にも髪の色が自由になり、ネックレスの着用やネイルも認められます。対象になるのは、グループの従業員およそ6万人。一体、なぜここまでの変更に踏み切ったのでしょうか。
 
■身だしなみ自由化…店長はどうする?
  
 ウエルシア薬局 人事企画部 高橋絵梨課長:「従業員が自分らしさというものを発揮していくことの一つとして、今回、身だしなみのルールを変更しましたが、これに限らず今後、様々な多様性を受け入れるというところを今後も継続して行っていきたい」
 
 また、多くの業界で人手不足が問題となるなか、新たな働き手が集まることにも期待を寄せています。
 
 もっとも、現場には当初、戸惑いもありました。
 
 島澤店長:「僕らが自由にするのと、お客様から見た見た目はやはり必ず一致するものではないと思いますので。お客様の反応が、これからどうなるのか少し不安なところではあった」
 
 ちなみに、店長自身はどうするかというと…。
 
 島澤店長:「私は今のところちょっと変えるつもりはないですが、このままいこうかなと思っています」

■全従業員の服装自由化…踏み切った銀行も
 
 街の人は、こうした変化をどう受け止めているのでしょうか。
 
 20代大学生:「良いと思います。見た目で判断されるよりかは、態度とかで判断してほしい。前、アルバイトしていたところは髪の毛の規則が厳しくて、今みたいな髪形とかはできなかったんですけど、やっぱりいろんなことやりたいなと思ってアルバイトを辞めた」
 
 70代:「あまり厳しくしちゃうと、そこで働いてくれる人を見つけるのが大変。そういう意味では、ある程度は良いんじゃないか」
 
 身だしなみのルールの見直しは、他にもスターバックスコーヒーやドン・キホーテなどでも実施されています。

 お堅い職業の代表ともいえる銀行ですが、りそな銀行では全従業員の服装自由化に踏み切り、今後も様々な業種に広がっていきそうです。

(「グッド!モーニング」2023年12月1日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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