東京にもクマ…都市部には? 特に注意が必要なエリアで生息数「増加の可能性」(2023年11月30日)
東京でも、クマの生息域が広がっているようです。これが都市部にまで広がってくることはあるのでしょうか?クマの生態に詳しい東京農業大学・山崎晃司教授に聞きました。
■東に広がるクマ目撃情報…「“際”まで来ている」
まず、東京のクマの目撃や痕跡情報についてです。
昨年度は、奥多摩湖周辺など西側の山間部に集中していました。ところが今年度は、そこから東側に広がり、圏央道付近でもクマの目撃情報が多くなっています。
このエリアが、さらに東に広がることはあるのでしょうか?
山崎教授によりますと、「(いま目撃されているエリア)より東に森はなく、際(きわ)まで来ている状態。さらに東に広がることはないのではないか」とのことです。
ただ、注意が必要なのは目撃情報が相次いでいる西側です。この範囲内で繁殖し、頭数が増える可能性はあるとしています。
■被害を防ぐ対策は…「クマよけグッズ」「ごみ持ち帰り」
山崎教授は「東京でも山や森であれば、どこにクマがいてもおかしくない」と指摘していて、だからこそ“被害を防ぐ意識”が重要だと話します。
対策としては、登山やハイキングなどする場合には「鈴」を身に着けるなど、クマよけグッズを携帯すること。また、クマの餌(えさ)になるようなゴミは放置せずちゃんと持ち帰るなど、マナーを守ることが大切だとしています。
■やぶ刈り、電気柵…東京都も対策
東京都も、クマ被害を防ぐ対策を行っています。
奥多摩町ではヤブにまぎれてクマが近づいてくるのを防ぐため、山と人里の間のヤブを出来るだけ刈り払うようにしているそうです。また、目撃情報のあった場所に電気柵を設置しているそうです。
(スーパーJチャンネル「newsのハテナ」2023年11月30日放送)
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