寒暖差で“明暗” スキー場は「雪不足」紅葉は「例年より発色良好」なぜ?(2023年11月25日)

寒暖差で“明暗” スキー場は「雪不足」紅葉は「例年より発色良好」なぜ?(2023年11月25日)

寒暖差で“明暗” スキー場は「雪不足」紅葉は「例年より発色良好」なぜ?(2023年11月25日)

北日本の日本海側を襲った猛吹雪。25日、秋田や仙台、福島などでは初雪を観測しました。

■北海道で今季初「暴風雪警報」

北日本の日本海側の上空には、大雪の目安となるマイナス12℃の寒気が流れ込み、暴風雪をもたらしました。北海道では今季初の「暴風雪警報」が続出。各地で大きな影響が出ていました。

25日、札幌市では最深積雪13センチ、最大瞬間風速は20.7メートルを観測。ホワイトアウト状態となりました。こうした吹雪の影響が直撃したのが高速道路です。午前7時半ごろから午後5時ごろまで、札幌ICから岩見沢ICが「吹雪」の影響で通行止めに。さらに、ほかの場所でも通行止めが相次ぎました。

街中でも被害が出ています。工事現場の足場が倒れ込み、車数台が下敷きに。けが人はいないということですが、警察は強風の影響とみて原因を調べています。

留萌市では25日、最深積雪は9センチでしたが、最大瞬間風速23.8メートルという今季1番の強風が吹き荒れました。除雪機を使っても、除雪した雪が吹雪で舞ってしまう状態でした。

■寒暖差が直撃「雪不足でオープン延期」

北の寒気と南の暖気の境目になる偏西風が、例年より大きく蛇行していることで、日本付近で寒暖差が激しくなっています。「寒暖差」の影響が直撃した場所がスキー場です。

札幌国際スキー場営業部日戸雄介さん
「徐々に積雪が減っていまして積雪不足でオープンが延期になりました」

札幌国際スキー場では、おとといまでの異例の暖かさなどで、雪がほとんど解けてしまったといいます。その後、およそ30センチまで積もりましたが、営業するには足りず、オープン日は未だに決まっていません。

■寒暖差の副産物「紅葉キレイに」

寒暖差がもたらした“思わぬ副産物”もあります。埼玉・中部の滑川町にある国営武蔵丘陵森林公園で見ごろを迎えている紅葉。寒暖差が大きいと葉っぱの中に含まれる色素の分解が良く進み、例年より「発色が良い」といいます。

国営武蔵丘陵森林公園広報担当関原瑞穂さん
「今年寒暖差が激しかったこともありまして、急に色づきが進んだことで紅葉が非常にきれいにご覧いただける状態となっています」

■関東でも冷え込み「冬キャンプ」に殺到

日本有数の温泉地・草津では25日、最低気温はマイナス2.2℃でした。草津温泉から車でおよそ30分。北軽井沢のキャンプ場「北軽井沢スウィートグラス」では、この寒さの中、キャンプ客の姿が。

キャンプ客
「虫とかいないので、冬のキャンプの方が楽しいですね。景色がいいんですよね、空気が澄んでいるし、夜なんか降るくらいの星がみえますしね」

ほかにも寒さの中で起こす焚火などが魅力で、1日100組ほど予約が入っているといいます。

北軽井沢スウィートグラス広報担当福島優さん
「やっぱり慣れていないお客様だと一歩踏み出すのが大変だと思うんですけど、お風呂とかトイレも全て揃っています」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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