ブラジル“異常熱波”山火事が猛威/ブルガリア“猛烈吹雪”33万人都市停電(2023年11月20日)

ブラジル“異常熱波”山火事が猛威/ブルガリア“猛烈吹雪”33万人都市停電(2023年11月20日)

ブラジル“異常熱波”山火事が猛威/ブルガリア“猛烈吹雪”33万人都市停電(2023年11月20日)

 大規模な森林火災が続く南米ブラジル。今月に入り、わずか数日間で2300件以上の山火事が発生しています。

■数日で2300件超…山火事が猛威

 真っ赤に染まる夜空。激しく立ち上る炎。車が進む先は大量の煙に視界が遮られ、道路脇にも炎が…。大規模な森林火災が起きているのは「パンタナル」。南米ブラジルとボリビア、パラグアイにまたがる世界最大の湿地です。

 今月に入っての数日間で2300件以上の山火事が発生。すでに東京ドーム7600個分の面積が失われています。

 地元の研究者:「状況はますます悪化している。火は近くの州から来ていて、風速は時速40キロ以上。消火や予防措置が効力を持たなくなっている」

 原因の一つが、ブラジルのアマゾン流域で続いている干ばつ。雨がほとんど降らず、大地は割れ、カラカラに干からびた状態に…。

■歌姫コンサートで1人“熱中症死”

 さらに今、記録的な熱波がブラジルを襲っています。現地はまだ春ですが、すでにビーチは人でいっぱい。そうしたなか行われたアメリカの人気歌手、テイラー・スウィフトさんのライブ。

 ライブを見に来たファン:「水をたくさん飲んで、傘を差して、うちわであおいだり、できる限りの対策をしています」

 しかし、23歳の女性ファンが熱中症とみられる症状で死亡。当日は40℃近い気温でしたが、会場への飲み物の持ち込みはできなかったといいます。この事態を受けてテイラー・スウィフトさんは…。

 テイラー・スウィフトさんのコメント:「私は今、深い喪失感のなかにあり、私の傷付いた心は彼女の家族や友人とともにあります」

■ドミニカ共和国襲った“集中豪雨”

 南米ブラジルで干ばつや熱波が猛威を振るう一方、中米では大量の水による被害が…。

 カリブ海に浮かぶドミニカ共和国。美しいビーチを求めて世界中から観光客が集まる国を「前例がない」という集中豪雨が襲いました。

 目の前で車が流されるなか、ベランダにも水が迫ります。部屋の中に逃げようにも、すでに溺れかねないほどの水位です。

 海外メディアによりますと、17日から続く雨で少なくとも21人が死亡、1万3000人以上が避難しました。  

 ドミニカ共和国 公共事業相:「壁が倒れた時、道路には2、3台の車がいて壁の下敷きになりました。予防措置として道路の封鎖措置が取られました」

 当局は警報を発令しています。

■ブルガリア真っ白に…“猛烈吹雪”

 ヨーロッパ、黒海に面したブルガリア共和国。19日、猛烈な雪と風が広い範囲を襲いました。2人の命が奪われただけでなく、人口およそ33万人のブルガリア第三の都市・バルナでは全域が停電し、暗闇に包まれました。バルナでは緊急事態宣言が出されています。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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