“臭いマフィン”で食中毒疑い、「毒キノコ」と同等の危険性、3000個回収【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

“臭いマフィン”で食中毒疑い、「毒キノコ」と同等の危険性、3000個回収【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

“臭いマフィン”で食中毒疑い、「毒キノコ」と同等の危険性、3000個回収【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

都内のイベントで販売されたマフィンの購入者から「納豆のようなにおいがする」などの訴えがありました。厚生労働省によりますと、危険度は毒キノコと同等で、商品が回収される事態になっています。

■最も危険度の高い「クラスⅠ」

東京・目黒区は、区内の焼き菓子店「Honey×Honey×xoxo」が販売したマフィンを食べた人が、体調不良を訴えていると明らかにしました。
マフィンは、11月11日と12日に、東京ビッグサイトのイベントで販売された9種類、約3000個で、一部商品について、「糸を引き、納豆のようなにおいがする」などの訴えがあったということです。

厚労省は、対象の商品を、最も危険度の高い「クラスⅠ」に指定しました。
クラスⅠは、「食べることで、重篤な健康被害、または死亡の原因になり得る可能性が高い場合」に指定されます。

店は、SNSで謝罪し、営業を停止するとしています。

イベントの運営側は、ホームページで「お騒がせして、大変に申し訳ございません。今回の件で、体調を崩された皆様には、1日も早いご回復を心からお祈り申し上げます」と謝罪をしています。

■腹痛と下痢の症状が朝まで続く…

山内あゆキャスター:
食品の危険度を表すクラス分けは、3つにわかれています。

「クラスⅢ」…健康被害の可能性ほとんどなし
「クラスⅡ」…重篤な健康被害・死亡の要因がある可能性が低い
「クラスⅠ」…重篤な健康被害・死亡の要因がある可能性が高い

今回のマフィンは、最も危険度の高い、クラスⅠになりました。
クラスⅠとは、毒キノコや毒のあるフグのような魚と同等。

クラス1に分類された理由について、食品問題評論家の垣田達哉 氏に伺うと、食中毒の危険性が高いということもありますが、「数千個が販売されているので、まだ食べていない人に“食べないでください”という警鐘を鳴らす意味もある」ということです。

実際に食べてしまった、20代の女性。買ったのは12日の午後3時ぐらいで、翌日、買った栗マフィンを食べたそうです。
そのとき、「栗から糸が引いていたが、何かのコーティング液だと思って気にせずに食べた。ただ、マフィン全体に独特の匂いがあったので、半分残してしまった」そうです。
そして、その夜、腹痛と下痢の症状が出て、朝まで続いたということです。

■防腐剤など使わず、腐敗を遅らせる効果もある砂糖は半分

山内キャスター:
この9種類のマフィン、約3000個は、1人が5日間かけて作ったそうです。ラベルには、消費期限は、翌日までと書いてあります。

店主のSNSによりますと、「保管場所は、クーラーをガンガンにかけて、18℃以下を保っておりましたが、外気温が高かったため、何個か傷んでしまった可能性がある」ということでした。
11月の頭には、夏日が続いていました。季節外れの暑さが、もしかしたら影響していたかもしれません。

また、このお店の売りは、防腐剤などの添加物を使わず、砂糖を市販品の半分以下にして、小さなお子様から食べられる優しい味だということです。

しかし、食品問題評論家の垣田氏によると、砂糖には、腐敗を少し遅らせる効果があるそうです。そして、保存温度は、6~8℃が望ましいとのことでした。

ほかのマフィン専門店に伺うと、いまの季節だと、涼しい場所でも、常温保存で、翌日まで。冷蔵庫に入れても3日まで。
ただ、これはプレーンのマフィンの場合で、フルーツなど、中に何かが入っている場合には、より日持ちしないので気をつけるべきだ、ということでした。

■無添加は安心安全と言うが…

井上貴博キャスター:
無添加の商品を作るためには、無菌状態の衛生管理が必要になるわけで、無添加は安心安全、オーガニック神話というのが、ひとり歩きしすぎているのかなという側面も感じます。

産婦人科医 宋美玄さん:
ジャムも、砂糖の濃度で日持ちが全然違う。これは砂糖が半分だったからという問題ではない。クーラーをガンガンにかけていましたと言うが、冷蔵庫に入れないといけなかった。
店主のSNSを見ましたが、焼き立てを連れてきましたって書いていたが、実は5日前から作っていた。1人で作っているので5日に分けないとできなかったということですけれども、それだったら、大きな冷蔵庫とか、冷凍庫とか、業務的な環境が必要だったんじゃないか。
返金すると言っているが、健康被害に対して、個人のお店で、どこまで補償ができるのか。

山内キャスター:
現在、食中毒の原因を保健所が調べていて、どういった菌だったのか、どこの取り扱いが悪かったのかは、これから明らかになっていくと思います。
そして、現在の対応としては、販売したマフィンは、全て自主回収するということで、買ったお客さんが、発払いで郵送すれば、送料とともに、代金は返金するということになっています。

井上キャスター:
防腐剤は、適正量であれば、人体に影響がないもの。それを拒絶して作ったものが、人体に有害なものを発生させたという、元も子もないような状況。

産婦人科医 宋美玄さん:
よくある話で、無農薬であるばかりに、野菜…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20231117-6122070)

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