食中毒は家庭でも…「食材」「調理」それぞれの予防法 “ひと手間”が重要に(2023年11月16日)
静岡県西伊豆町の高齢者施設で、O157による集団食中毒が発生し、入所者2人が死亡した問題。
今回、食中毒の原因とされる昼食のメニューは、「炊き込みご飯」「サバの竜田揚げ」「がんもどきの含め煮」「そばサラダ」「すまし汁」「パイナップル」でした。
■家庭でも発生する“O157”食中毒
こうした「O157をはじめとする腸管出血性大腸菌」に感染する人は、毎年3000人以上いるといいます。
国内での感染の原因として特定・推定されるものの中には、「肉」だけでなく「サラダ」「メロン」「日本そば」「シーフードソース」なども含まれています。
食中毒は飲食店で起きると思われがちですが、家庭でも発生しています。
■食材の予防法 “袋に入れる”“使う分だけ解凍”
では、どう予防すればいいのでしょうか?
厚生労働省によりますと、3つのポイントがあります。“菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」”です。3つのポイントを具体的にみていきます。
まずは「食材」の取り扱いについてですが、「肉や魚などは袋に入れる」ことが重要です。購入して持ち帰る際、小分けの袋に入れて他の食品に汁や菌を“つけない”ようにすることが大切なんだそうです。
持ち帰った後、冷蔵庫で保存する際も他の食品に菌がついてしまわないように容器や袋に入れることが予防につながるということです。
もう1つは、「冷凍した食品は使う分だけ解凍する」です。解凍したものを「やっぱり使わない」からといって冷凍・解凍を繰り返すのは、菌を増やす恐れがあります。
■調理の予防法 “包丁の使い分け”“加熱”
「調理」に関しては徹底している人も多いと思いますが、「まな板・包丁は肉用・野菜用など使い分ける」ことが重要です。少なくとも、肉や魚を切った後は洗って熱湯をかけてから、他の食品を切るようにし、菌を“つけない”ようにすることが大切になってきます。
そして、もう1つは「食品はしっかり加熱する」です。菌は、熱によって殺菌することができます。
肉や魚は火がちゃんと通っているか確認する人も多いと思いますが、スープなども沸騰するまで加熱し、菌を“やっつける”ことが大切だということです。
「手洗い」はもちろん、こうした“ひと手間”が重要だということでした。
(スーパーJチャンネル「newsのハテナ」2023年11月16日放送)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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