先週は夏日だったのに…各地で雪景色 気候変動・進化で“道産サツマイモ”人気に(2023年11月13日)
先週は、25度以上の夏日となった地点もありましたが、13日は一転して、本格的な寒さとなりました。
3年ぶりに木枯らし1号が発表された東京。朝の通勤風景には、先週まで見なかったマフラー・てぶくろが目立ちました。最低気温が6.8度だった大阪では、おでん屋さんに人だかりができていました。
女性:「きのうは夜寒かったけど、きょうは昼も寒すぎ。(Q.そんな日に食べるおでんは)最高です」
新潟では紅葉の傍ら大雪に。今年は、秋を感じる暇もありません。
地元住民:「きょう一番積もったんじゃないか。この前の初雪より。10センチぐらい積もっている。秋が短くて、雪囲いはこれからやります」
週末からの急激な冷え込み。これは、列島をスッポリ覆った今季一番の寒気が原因です。
鳥取県の大山町の積雪量は40センチ。この時期の積雪量としては、35年ぶりとなりました。急な大雪で、朝に大慌てでタイヤ交換をしたという男性もいました。
男性:「初冠雪が大山の山頂にあったら、スタッドレスにしようと思っていたが、今朝急にこういうことになって。秋が本当に短い。本来ならもう少し紅葉が(見られる)。今年は早い」
普段は山頂から徐々に雪に染まっていくといいますが、今年は一気に中腹まで積もりました。山の中腹あたりにある観光ホテルは…。
ホテル大山しろがね 中濱将矢さん:「ちょうど昼食のお客様が2団体入っていて、マイクロバスで来る予定が不可能な状態になって。帰りは乗用車で何回もピストンしてバスまで送ったり、バタバタするような忙しさになった。初冠雪で中腹まで(積もること)はまずない。珍しい」
札幌市幌加内町では、午後3時までに64センチの積雪を記録しました。
そして、寒くなると恋しくなるのが、焼き芋です。札幌市にある『ミルクバーさいとう』では普段、ソフトクリームを販売していますが、冬のシーズンは焼き芋も販売しています。ただ、その産地は北海道でした。北海道でイモといえば、ジャガイモですが…。
延増惇記者:「こちらではサツマイモに付着した土やひげ根を取る作業が行われていて、ひっきりなしにサツマイモが運び込まれてきています。私の周り、箱が山積みになっていて、収穫量は例年の3倍以上だといいます」
今年は暑さなどもあり、収穫量が増加。苫小牧市のふ頭には、サツマイモがずらっと並んでいました。
苫小牧埠頭港運事業部 石田英雄副部長:「気温が長年の推移の中で上がってきたこともあって(北海道が)サツマイモに徐々に適した気温になってきたことも一つある」
道内のサツマイモはここ数年、作付け面積とともに、生産量も右肩上がりです。国内だけでなく、タイやシンガポールなど、東南アジアを中心に輸出されます。
石田副部長:「海外における北海道のブランド力は結構大きいと思うので、利用しながら(サツマイモ出荷を)さらに拡大させていければ」
そもそもサツマイモは、明治時代初頭、北海道の開拓使が食糧確保のため、栽培に挑んだという記録があります。ただ、寒さでうまくいかなかったと考えられています。それから約150年。気候変動と、栽培方法の進化で軌道に乗り始めた“道産サツマイモ”。次なる目標は、北海道サツマイモの“ブランドの確立”です。
そらち南さつまいもクラブ 川端祐平会長:「畑の中でゆっくり育つので『由栗(ゆっくり)いも』。ちょっとしっとり、かつホクホクも残っている感じ。生産農家も北海道で増えているので、これから“産地”になるんじゃないかと」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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