ハマス襲撃の跡をイスラエル軍が公開 その「残虐さ」訴え(2023年11月11日)
イスラエル軍はガザ市中心部への攻勢を強めるなか、イスラム組織「ハマス」に襲撃された犠牲者らの車や集落などをメディアに公開し、その残虐さを訴えました。
ガザ地区からおよそ8キロの場所にある空き地に、先月7日のハマスによる襲撃で犠牲となった市民らの車、800台以上が集められています。
このうちの多くは、野外音楽祭の会場に止まっていた車だということです。
同じ敷地内には、ハマスの戦闘員が使用していた車15台と30台程のバイクも積み上げられていました。
ガザ地区から2キロほどに位置するタイ人の労働者の宿舎では、農業に従事しながら生活をしていた16人のうち、11人が死亡したほか、今も5人の安否が分かっていないということです。
宿舎のほど近くにある集落でも行方が分からなくなっている犠牲者が大勢います。
このため、軍の兵士らのほか、考古学者らが招集され、遺跡を発掘する方法で犠牲者らの遺骨の収集に当たっていました。
考古学者:「我々は遺骨を集めています。行方不明となっている人の身元特定につながることを願っています」
インタビューの最中も、イスラエル軍がハマスに対して砲撃していると思われる音が複数回、聞こえてきました。
イスラエル軍は、ガザ市中心部でハマスの重要な拠点があるとする最大規模の病院周辺に侵攻しています。
パレスチナの保健省によりますと、ガザ地区ではこれまでに4500人以上の子どもを含むおよそ1万1000人が死亡していて、戦闘が激しさを増すなか、さらなる民間人の犠牲の拡大が懸念されます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く