親グマに襲われ?男性が重傷 自宅裏の罠に「2頭の子グマ」 新潟・新発田市(2023年11月6日)
6日朝、新潟県新発田市で子グマが2頭かかったわなを見に来た男性がクマに襲われました。専門家は、親グマが男性を襲った可能性を指摘しています。
■自宅裏の罠に「2頭の子グマ」
午前1時ごろ、札幌市の住宅街。防犯カメラが捉えていたのは3頭のクマです。
住民:「クマが親子のような感じで映っている」
周辺ではこうしたクマの目撃情報が相次いでいます。目の前に現れた2頭のクマ。体の大きい母親とみられるクマは車に向かって突進してくるような動きを見せます。
各地で出没する親子とみられるクマ。その習性によって新たな被害も出ています。
住民:「今は近付けないから見に行かない方が良い。親グマがどこに潜んでいるか分からない」
通報から数時間が経っても新発田市の住宅地は緊迫していました。午前6時前、40代の男性がクマに襲われたのです。付近ではクマの出没が相次いでいたため、おりのわなを設置していたといいます。そこに2頭の子グマが掛かっていました。
動物研究家 パンク町田さん:「母グマでまず間違いないと思う」
■子の周辺に「母グマ潜んでいる」
男性を襲ったのは囚われた子グマの母親だと話すパンク町田さん。今回の被害は“親子グマの本能”が引き起こしたと指摘しています。
動物研究家 パンク町田さん:「(おりに入った)子グマがおびえていた。人がそばに近付くことでさらにおびえる。母グマは強い防衛行動に出る。本能的に。それで襲ったということ」
子グマがおびえると攻撃的になる母グマ。クマが親子でいる時は特に危険だといいます。さらに、各地で体の小さい子どもとみられるクマの出没も相次いでいますが、こうしたケースにも注意が必要です。
動物研究家 パンク町田さん:「子グマが単独で歩いているように見えても母グマは実は100メートル、300メートル離れた所に潜んでいる確率が高い。目視で(母グマが)いなくても子グマの写真か何かを撮っている間に、母グマが追い付いてくる可能性はある。そういうことは絶対にやめたほうがいい」
新潟で襲われた男性は顔や背中などを引っかかれましたが、命に別状はないということです。
わなに掛かった2頭の子グマは猟友会によって駆除されました。しかし、周辺では警戒が続いています。
住民:「親グマがまだ近くに潜んでいる可能性があるので、おりを仕掛けてある所には近付かないでくれと猟友会に言われた」
■「親子のクマ2頭」花火で撃退
クマへの警戒は宮城県でも強まっています。
仙台市立上愛子小学校 粟津淳教頭:「『親子のクマが目撃された』という報告を受けました」
午前10時半ごろ、小学校からおよそ30メートルの山林で職員が「2頭のクマ」を目撃。校庭で遊んでいた児童をすぐに校舎内に避難させたといいます。
そして…。
仙台市立上愛子小学校 粟津淳教頭:「火を付けて、大きな音がするので体から離して遠くに向けて…」
花火を使って山に追い払ったということです。宮城県はクマの出没が相次いでいることを受けて6日、「クマ出没警報」を今月末まで延長すると発表しました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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