「何で行ってしまうんだ」ガザ退避の日本人が忘れられない出来事(2023年11月4日)

「何で行ってしまうんだ」ガザ退避の日本人が忘れられない出来事(2023年11月4日)

「何で行ってしまうんだ」ガザ退避の日本人が忘れられない出来事(2023年11月4日)

パレスチナ・ガザ地区北部、難民キャンプ内にある国連が運営する学校で4日、空爆がありました。ロイター通信によると、15人が死亡し、数十人が負傷したといいます。この学校は数千人のガザ市民の避難先になっていました。

イスラエル軍は、この学校と同じ地域で撮影したとする映像を公開。ガザ地区を実効支配するイスラム組織・ハマスの軍事拠点を制圧したとしています。

大規模な地上作戦を進めるイスラエル軍に対し、ハマスは徹底抗戦の構えを見せています。ハマスはイスラエル軍の戦車を破壊する映像を公開。使われた武器は自分たちで設計したとしていて、製造している様子も紹介しています。

救急車の車列を、イスラエル軍が意図的に空爆したことも明らかになりました。パレスチナ保健当局は3日、負傷者を運ぶため、ガザ地区最大の病院から南部へ向かっていた救急車の車列が、イスラエル軍に攻撃されたと発表。15人が死亡し、60人がけがをしたといいます。

(CNNキャスター)
『救急車への攻撃について言えることは?』
(イスラエル軍報道官)
『テロリスト(ハマス)が救急車を移動手段として使うのを目撃し、脅威として捉え、結果的に攻撃しました。特に幹部たちは、救急車をタクシー代わりに使っています』

イスラエル軍は「救急車がハマスのメンバーと武器を運んでいた」としています。

ガザ地区から退避した国境なき医師団・白根麻衣子さん
『本当に無差別に悲惨な暴力が絶えることなく続いていました』

3日前にガザ地区から退避したばかりの、「国境なき医師団」の日本人スタッフ、白根麻衣子さん。

ガザ地区から退避した国境なき医師団・白根麻衣子さん
『一番懸念していたのが、中で起きていることを中立的な立場で伝える人が確実に少ないこと』

ガザ地区の南部へ車で避難する際に忘れられない出来事があったと言います。

ガザ地区から退避した国境なき医師団・白根麻衣子さん
『移動手段が無くて、行く場所も無いので、道にさまよう市民をたくさん見ました。私たちの車を見て、「乗せてくれ」と言われたり、「何で行ってしまうんだ」と。本当に心が張り裂ける思いでした』

イスラエルとハマスの衝突からまもなく1か月。ガザ地区では9488人が死亡(ガザ地区保健当局)、イスラエルでは1400人以上が死亡。犠牲となる市民は増え続けています。

ガザ地区から退避した国境なき医師団・白根麻衣子さん
『個人レベルでどっちが悪い、どっちが良いという感覚は全く無くて、弱者である市民が戦争に巻き込まれることがあってはならない』
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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