拳銃立てこもり86歳男 近隣住民が語る“二面性” 「気前よい」一方…「急にキレる」【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年11月2日)

拳銃立てこもり86歳男 近隣住民が語る“二面性” 「気前よい」一方…「急にキレる」【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年11月2日)

拳銃立てこもり86歳男 近隣住民が語る“二面性” 「気前よい」一方…「急にキレる」【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年11月2日)

 埼玉県蕨市の郵便局に男が立てこもった事件。男は郵便局員とトラブルがあったと話していることが分かりました。また、発砲の瞬間、郵便局に居合わせた女性が現場の様子を話してくれました。

■容疑者「郵便局員のオートバイと物損事故」

 現場の郵便局にいた女性(70代):「訓練だと思った。男もそんなにすごく暴れてる感じでもないし」

 事件発生から一夜明けた1日、現場の様子が少しずつ、明らかになってきました。

 現場の郵便局にいた女性:「バンッていう強い音で向いたら、男の人がいて」「(Q.どっちに向けて撃った?)分からないです。音がして、その時にそっちを向いたら、(銃を)持っていたから」

 容疑者が立てこもったその時、70代の女性が郵便局に居合わせました。

 現場の郵便局にいた女性:「入り口の所に、そこの所との間にATMがあるんですけど。その辺にしゃがんだ職員さんがいらして、『しゃがめ』と言ってくださったので、しゃがんだんですけど。ずっとお巡りさんたちの声がすごい大きな声がしてました。職員がそのうち『こっから逃げろ』と指示してくださって」「(Q.(容疑者は)どんな見た目だった?)結構年齢いってる、ちっちゃいおじさん。小柄な方でした」

 白昼の郵便局で起きた、立てこもり事件。逮捕されたのは、鈴木常雄容疑者(86)。その犯行の動機が、少しずつ見えてきました。

 鈴木容疑者:「郵便局の人と話したかった」「去年、郵便局員のオートバイと物損事故があり、その時の対応に不満があった」

■病院への発砲…“不満”が事件の引き金か

 鈴木容疑者が明かした、立てこもった郵便局に対する“不満”。

 立てこもりの現場からは、液体の入ったポリタンクと複数のライターが見つかっていて、郵便局に火をつけようとしていた可能性もあるとみて調べています。

 また、立てこもりのおよそ1時間前に発砲事件があった戸田中央総合病院についても、“不満”を持っていたことが新たに分かりました。

 発砲時に居合わせた患者:「ナースが『手を貸してください』と」「(Q.誰に対して?)我々に。ナースが一生懸命『先生、血が出ています』と血液を拭いていた。(被害者は)こめかみ近くから血が出ていた。ナースさんも慌てて『しゃがんでくれ、しゃがんでくれ』って『窓から離れて、しゃがんでくれ』って」

 病院への発砲についても、関与を認めているという鈴木容疑者は、郵便局での立てこもりの最中に「病院の医師に面会させてほしい」と要求したといいます。

 捜査関係者によると、容疑者は以前この病院に通院していたことがあり、「病院の受付対応でのトラブルがあった」と話しています。

 鈴木容疑者が募らせていた、こうした“不満”が事件の引き金となったのでしょうか。

■気前よかった…近隣住民が語る“二面性”

 さらに、鈴木容疑者が住むアパートの近隣住民に話をきいたところ、このアパートを巡る“ある問題”が浮かび上がってきました。

 自宅アパートに自ら火を放ったという鈴木容疑者。この直前、隣人は容疑者の姿を目撃していました。

 鈴木容疑者の隣人:「12時ごろかな、ちょろっと顔を見た。出掛けるところだったから」「(Q.何で出掛けるところだった?)バイクですね、バイクだったと思う」

 近隣住民:「(容疑者が)バイクで出て行った後に、しばらくして『ドンッ』と」

 容疑者が外出した後、すぐに火の手が上がったといいます。

 近隣住民:「焦げ臭い。地震かなと思った。上からすすみたいなのが落ちてきて、ただごとじゃないと思って。外出たら、火が出たから。お父さんと2人で『早く逃げろ』と」

 住人によると、このアパートは市の道路拡張事業に伴い、来年2月までの立ち退きを求められていたといいます。

 近隣住民:「立ち退きで、まだどかない人がいるので。道路がきれいにならないっていう話は聞いた」

 自宅周辺の取材から見えてきた、容疑者の素顔。そこには、ある“二面性”がありました。

 近隣住民:「道路で自転車で会うと『ジュースあげるよ』なんてさ。風呂で会う。公民館で風呂に入る。優しいもん、彼。話好きで、しゃべり出すと」

 気前がよかったという人は、他にもいました。

 鈴木容疑者の知人:「ステーキハウス。肉が好きだったから、鈴木容疑者は。ごちそうしてくれる。一緒に行くと、何でもごちそうしてくれた、俺には。昔10年以上(前)」

 鈴木容疑者の知人:「釣りに行ったりとか、そこのパチンコにも行ったり、『銃を撃ちにいかないか』と誘われた人もいたみたい。だから、猟銃だよな。普通、ピストルはあり得ないから」

■「急にキレる」86歳男 何度もテレビ破壊

 こうした声がある一方で、頻繁に来ていたパチンコ店では、鈴木容疑者は粗暴な一面も見せていました。

 容疑者を見た人:「(パチンコ店で)週に5回は見ている。服装は、あのテレビに映ったまんま。玉出てないと時、台にあたるような。気性が荒いのかなと感じた。バンだったり、画面たたいたりはあった」

 容疑者の粗暴な一面は、近隣住民からも聞かれました。

 容疑者の隣人:「しゃべりかけたら優しいんですけど、何かでキレだすと怖い。いつも『この野郎、バカ野郎』なんてキレだす。『バカ野郎、ぶっ殺すぞ』なんていう。10年ぐらい前かな、あいさつしたら『お前の家とは関わりたくないから』とか急にキレだし、すぐテレビをぶっ壊して、窓からテレビをぶん投げていたから。『ああ、また壊したんだね』って感じで、何度もあった」

 容疑者と15年近く付き合いがあった電器店の店員は、次のように話します。

 電器店の店員:「2009年に、テレビを買いに来た4月ですよ。6月にも買いに来た。また7月に買いに来た。奥さんがテレビを何回も買いに来るから、『なんでだ?』と言ったら、『旦那さんがケンカをすると暴れて、リモコンを投げつける』と。奥さんに当たるとけがしちゃうから、テレビに投げるんだと」

 履歴を見ると、1年8カ月の間に7台ものテレビを買っていました。2か月ほどで買い替えたこともあり、リモコンだけ購入することもあったといいます。

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年11月2日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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