“逆輸入スシ”が人気!?「変わっているけどおいしい」モンブラン風サーモンやマンゴー風マグロ【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG
「お寿司」なのに、アボカドとチーズを巻いたり、北京ダックが入っていたり…海外で独自の進化を遂げたSUSHI。それを“逆輸入”し、食べられるお店が渋谷にあるんです。
■やっぱりお寿司がナンバーワン!外国人が好きな日本料理で“7冠”
<訪日外国人1200人にアンケート>※農林中央金庫による調査(2023年4月)
13項目の「食に関するアンケート」のうち、以下の7項目で寿司は1位でした。
・滞在時に食べた日本料理
・また日本で食べたい料理
・自国で知られている日本料理
・日本で初めて食べた日本料理
・自国で人気がある日本料理
・最もおいしかった日本料理
・自国で食べたいと思う日本料理
南波雅俊キャスター:
実際に食べた外国人の声です。
イタリアから
「日本のマグロは色鮮やかだよ。イタリアの寿司よりずっと新鮮だからね」
ドイツから
「ドイツには胡椒とかクリームチーズを入れたり奇妙な寿司がたくさんある。やっぱり日本の寿司は格別!」
そんな外国人のスマートフォンには…スペインから来た方は「アボカドとチーズを巻いて揚げた寿司」、オーストラリアから来た方は「北京ダックロール」の画像が入っていました。
日本国内でも「美味しければいい」という発想で、今お寿司がいろんな進化を遂げています。
■人気“逆輸入スシ”とは?「変わっているけど美味しい」
渋谷に2023年7月にオープンした「スシブヤ」。逆輸入寿司が食べられると、人気を集めています。
細巻きの上にかけられたのは、チーズとサーモンが入った特製クリーム。その名も「サーモンブラン」(1319円)です。
日本の寿司の良さを生かしつつ、海外の技法を組み合わせた、世界に通用する、進化系お寿司が楽しめます。
店の看板メニューはこちら。
使うのは、豊洲市場で仕入れた生の本マグロの肉厚の中トロ。
食感を楽しんでもらうため、マンゴーカットを施します。仕上げにバーナーであぶって完成。「マンゴーカットトロ」(一貫604円)です。
「スシブヤ」マネージャー 山田浩士さん
「海外の方が今どういった視点で日本のお寿司を見ているのか、僕らなりに考案したメニューです」
井上キャスター:
カレーだってインド人が怒ってるかもしれないですからね、日本の独自の進化で。ものすごくおいしいものですから、誰も文句を言いませんが。
■寿司業界の人手不足→スシローはタトゥーもひげも「全部OK」に
そんな人気のお寿司ですが、課題は人材不足です。
例えば回転寿司店は、店舗数や市場規模がコロナ前より増えています。スシローでは「自分らしく働ける自由な職場環境にしたい」と規定を変えました。
これまでの「清潔感のある髪型・服装を心がける」という規定は残した上で、▼ヘアカラー▼タトゥー▼アクセサリー▼ひげ、「全部OK」と明記することになりました。
また、北海道・苫小牧市で回転寿司を運営する「久恵比寿」では、海外の方にも目を向けて2023年4月に日本語学校を開校しました。アジアの方を中心に約40人が入学しています。
在留資格が得られる「特定技能」取得を目指すコース行われ、家具・家電付きの学生寮を整えているということです。
そして、寿司職人は何年も修行しなきゃいけないところがハードルになっていますが、寿司職人養成学校「東京すしアカデミー」では最短2か月で技術を習得できます。
実際に35歳で入学した鈴木裕子さんは卒業後に恵比寿の高級寿司店で職人デビュー。2023年6月、40歳で浅草に自分のお店も開店しました。
「東京すしアカデミー」はかなり人気で、10代から60代まで幅広い生徒が通っていて、2023年度は入学する上での予約がいっぱいだそうです。
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